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カーリング女子の「そだねー」は、なぜ見る人の心に響いたか?

2019.01.14

2018年2月、オリンピック平昌大会が開催された。各国を代表する一流アスリートが集い、熱い戦いを繰り広げる中、カーリングの試合中継である方言が聞こえてきた。

「そだねー」

これはカーリング女子日本代表の「LS北見」の選手たちが使う北海道弁だ。標準語の「そうだね」を意味する。この言葉を聞いた日本中がほのぼのと癒されたはずだ。

日本人はちょっと生きづらい社会の中で一滴の癒しを求めていたのかもしれない。そんなときに聞こえてきたのが「そだねー」だった。

カーリングは、“氷上のチェス”と呼ばれるほど研ぎ澄まされた頭脳戦を展開する。世界一を決める大会で想像を絶する戦いを繰り広げ、試合の休憩時間でもさぞ厳しいミーティングが行われているのかと思いきや、中継に映し出されていたのは選手たちがピクニックのように円を描き、おやつをほおばる姿だった。

真剣勝負の場なので笑顔こそ少ないものの、「もぐもぐタイム」というネーミングがつくほど選手みんながリラックスしておやつを手にし、「そだねー」という言葉でお互いの意見を尊重しながら作戦会議を行う。ほのぼのとした光景に見えて、強い信頼関係で結ばれているからこそ見えたチームの姿に、日本中がきっと「いいなぁ」と感じたに違いない。「こんな関係が自分の家庭や職場で築けたらなぁ」と。

「そだねー」と「もぐもぐタイム」で日本中に癒しを届けた「LS北見」は快進撃を続け、日本カーリング史上初の銅メダルを獲得する。2018年2月、寒風吹きさらす日本にほっと心温まる瞬間を届けてくれた彼女たちの活躍は、いまだに記憶に残っている。

文=いのうえゆきひろ

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