「Audi Q2」はアウディの最新のエキスが詰まった〝小さな高級車〟だ！

■連載／金子浩久のEクルマ、Aクルマ

　アウディ『Q2』は、『Q3』や『Q5』『Q7』など、アウディSUV群の末っ子。オプションの「ベガスイエロー」という鮮やかな黄色の『Q2』に箱根周辺と芦ノ湖スカイラインで乗った。正確には『Q2 1.4 TFSI cylinder on demand sport』という長い車名を持ち、1.4L、4気筒ターボエンジンを積んでいる。“cylinder on demand”とはその名の通り、気筒停止を行う。巡航時など、エンジンへの負荷が小さな走行時では自動的に2気筒を停止させ、燃料消費を抑えるシステムだ。

機械として優れているか　★★★★★（★5つが満点）

　150psの最高出力と25.5kgmの最大トルクを発揮しているが、芦ノ湖スカイラインの急な登り坂でもアンダーパワー感などまったく感じさせない。それどころか、低回転域から太いトルクが発生していて、賢い7速AT「Sトロニック」とのコンビネーションによってどんな速度域やエンジン回転にあっても力強く加速する。“1.4L”という排気量の数字だけでは判断できないパフォーマンスを持っていて、おまけにエンジン音も走行音も静かで穏やかなもの。