近畿・北陸の大都市間でも在来線特急が活躍する路線はまだ多い。JR西日本で注目の個性派特急をお楽しみあれ!
「くろしお」
美しい海と温泉で人気の紀伊半島と大阪圏を結ぶのが特急「くろしお」だ。「くろしお」は現在287系と283系で運転されており、この車両は283系。制御付き振り子式の車両でカーブを高速で通過できる。「オーシャンアロー」の愛称が付けられ、いるかをイメージした丸みを帯びた車両デザインと鮮やかなブルー、展望タイプのグリーン車にフリースペースの展望ラウンジなども備えられ、287系に比べてリゾート列車色が強いのも特徴。
「くろしお」に乗るなら海側のD席(普通席の場合)が絶対におすすめ! 列車によっては海岸線を走行する際に徐行運転のサービスをしてくれることも。和歌山を出発すると徐々に海が見え始める。
「サンダーバード」
近畿と北陸を結ぶ重要幹線である北陸本線を駆け抜ける「サンダーバード」。北陸新幹線金沢開業後は新幹線と連携し、より北陸圏内での役割が大きくなった。2019年春のダイヤ改正では増発も予定されているJR西日本のエース特急だ。最近では車両のリニューアルが行われ、シートデザインの更新やグリーン車トイレに温水洗浄便座の設置などが実施され、車体デザインも更新されて新たなカラーリングで活躍中。
京都を出発した金沢行きサンダーバードはしばらくして湖西線に入る。速達性を重視して高規格で建設されている湖西線をサンダーバードは高速で駆け抜けるが、その車窓には湖畔の風景が広がる。
撮影・取材・文/村上悠太
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※データは2018年12月現在です