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電車、気動車が大活躍する特急王国JR北海道の注目特急4選【鉄道事典】

2018.12.30

北海道新幹線が開業し、首都圏との距離がまた一歩近づいたといえるが、JR北海道管内は在来線特急が電車、気動車問わずに大活躍している。ビジネス・通勤に重宝する特急から、大自然の中を走る列車など、そのスケールには圧巻される。

「ライラック・カムイ」

2017年に新設された「ライラック」は特急「大雪」と同様、従来あった列車名が再度復活したものだ。運転区間である札幌〜旭川間は道内有数の特急街道で、また高速バスなどの他交通機関とシェアを競い合う区間でもある。「ライラック」には789系0番台が使用されており、この車両は元々、北海道新幹線開業前には津軽海峡線で「スーパー白鳥」として走行していた。また先頭車両には沿線ゆかりのラッピングが施されている。

一方、「カムイ」はグレーを基調とした789系1000番台が使用されており、「ライラック」とともに都市間輸送を担っている。「ライラック」にはグリーン車があるが、こちらの列車は普通車だけのモノクラス編成だ。

「スーパー北斗」

函館と札幌を結び、特に北海道新幹線の現在の終着駅である新函館北斗駅では、新幹線「はやぶさ」と接続して道内と本州の連絡輸送を受け持つ「スーパー北斗」。現在では振り子式気動車のキハ281系とキハ261系で運転され、2019年3月からは新型車両であるキハ261系での運転列車が増える予定だ。沿線は大沼や洞爺、登別と観光地も多い。かつては「北斗星」「トワイライトエクスプレス」といった寝台列車が行き交った線路を走る。

函館を出発するとしばらくして大沼国定公園、駒ケ岳が車窓を飾り、森あたりから内浦湾が広がる。内浦湾は海沿いに線路が敷かれているので窓いっぱいに青い海が広がり、しばらくの間絶景が楽しめる。
分の金色は車内からは透けて見える素材でできているので車内も普通に明るい。

「宗谷」

日本最北の鉄路である宗谷本線を走る特急「宗谷」。終着の稚内は南端、鹿児島県枕崎駅から伸びてきた日本の鉄路の北端だ。そのスケールにふさわしく、宗谷本線の車窓はまさに原野を駆け抜けてゆく。車両はキハ261系で、JR北海道と姉妹鉄道として協力関係を結ぶデンマーク国鉄とともに車両デザインが行なわれた。当初は車体傾斜装置を使用して走行していたが、現在では保守作業の負担軽減のため、この装置を使用せずに走行している。

宗谷本線は道内でも特に閑散とした区間で、名寄以北はこの「宗谷」ともう1つの特急「サロベツ」以外の普通列車はほとんど運転されていない。自然豊かな風景を走る「宗谷」だが、現在置かれている状況は厳しい。

「大雪」

石北本線を走り、旭川〜網走を走行する特急「大雪」。2017年の道内特急体制の見直しによって登場した特急列車だが、実は「大雪」という列車名は新設ではなく復活ということで話題を集めた。ヘッドマークも往年のデザインで復活したのもファン的には嬉しいポイント。2018年には他路線で活躍していたハイデッカータイプのグリーン車が移設され、グリーン全席にパソコン用電源も備え、眺望の向上だけでなくビジネスユースにも対応した。

上川を出発した網走行き「大雪」はここからしばらく大自然の中を走って行く。グリーンシーズンは鮮やかな緑が、そして厳冬期では全てが真っ白になる霧氷なども見られるのが石北本線の魅力だ。

撮影・取材・文/村上悠太
※画像の無断転載を禁じます
※データは2018年12月現在です

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