JR西日本、九州には個性的な新幹線車両が豊富。初めて時速300kmの壁を越えた500系が何と「ハローキティ新幹線」となったり、西陣織や木製素材をもちいた座席を使う800系など個性満点だ。
「ハローキティ新幹線」
ピンクのラインと車両全体に沿線ゆかりのオリジナルデザインハローキティがラッピングされた世界一かわいい!?新幹線、「ハローキティ新幹線」が山陽新幹線で運行中!現在、新大阪と博多間を博多6時40分発こだま730号と新大阪11時29分発こだま741号で1日1往復運転されている。500系というとスタイリッシュなデザインからファンも多い車両。それが突然かわいい新幹線になったということでデビュー以来大きな話題になっている。
1号車は沿線とハローキティの世界が楽しめるフリースペースのHELLO!PLAZAが、2号車にはフォトスポットもあるKAWAII!ROOM(自由席)が登場。乗車には通常の新幹線利用時のきっぷのみで利用できるので気軽に楽しめる。
「ひかりレールスター」
大阪博多間の航空機とのシェア争いに一石を投じるために誕生したひかりレールスターは、ゆったりとした車内が特徴だ。ベースこそ700系だが外見のデザインも変更された8両編成で走行し、ひかり運用時の指定席は全てシート配置を2+2配置とし、コンパートメントなども装備して快適な車内空間を提供した。現在では主に山陽新幹線内を走るこだまも中心に運転されている。なお、コンパートメントはこだまの際には使用できない。
自由席でもこの2+2シートが利用できる。1~3号車は設計当初、自由席を想定していたため通常の2+3のシートになるので要注意。また、N700Aのように全部の窓側席にコンセントはないが一部の車端席には設置されている。
「N700系 S・R編成」
山陽・九州新幹線直通向けに導入されたN700系で、8両編成で走行する。ボディも通常のN700Aと異なり、薄いブルーの「青磁色」を採用している。主に新大阪~鹿児島中央を走る「さくら」、「みずほ」で運用されている。九州新幹線内の急勾配に対応した設計にもなっており、また車内のデザインも16両編成のN700Aから大きく変更されている。JR九州とJR西日本所有車があるが、外見上はほぼ変わらず、放送前のチャイムが大幅に異なっている。
指定席の4~8号車は全て2+2のシート配置になっており、同じく山陽新幹線を走るN700Aとの違いは歴然!そのため、新大阪~博多の利用だけでも「さくら」、「みずほ」を指定する利用者も多く、満席になる傾向にある。
「つばめ」
800系は2004年の九州新幹線新八代〜鹿児島中央間開部分開業時に誕生したJR九州オリジナルの新幹線車両。ベースこそ700系だが、九州初の新幹線として他のJR九州の車両のように「九州らしさ」溢れるデザインになっている。現在は本州直通運用がなく博多以南でしかその姿を見ることができないレア車両だが、九州新幹線に乗るなら絶対に乗りたい車両だ。800系のうち3編成はマイナーチェンジが施され、車内外ともにデザインが若干異なる。
自由席、指定席ともに2+2のゆとりあるシートレイアウトでグリーン車はない。シートモケットには西陣織を使用し、座席は木製と他の新幹線には見られない特徴だらけ。800系で運転される列車は時刻表で確認できる。
撮影・取材・文/村上悠太
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※データは2018年12月現在です