【プレーバック 平成元年】1億円超えリゾートマンションの30年後はハウマッチ?
平成最後の年末・年始です。流行語大賞にはノミネートされませんでしたが、「平成最後の」はわりとメディアで使われた言葉じゃないでしょうか。というわけで、今から30年前の昭和63年、平成元年を「DIME」のバックナンバーで振り返ってみます。
よく若い人が、「バブルうらやましい」とか言いますけど、不動産を高値づかみしちゃった人からすれば“ふざけんなよ”ですよね。古傷に塩を塗る行為かもしれませんが、30年前のリゾートマンションバブルを振り返ってみましょう。
<“リゾート億ション”が発売されたのは、箱根や伊豆、北軽井沢といったいわゆる“ブランド別荘地”。いずれも首都圏から週末に利用できる、交通の便利な場所に建設されるマンションの一部に、1億円を超す価格の部屋が設定されている。>(平成元年12月7日号より)
しかも、億ションは完売状態だと記事には書かれています。まさに、バブルですなぁ。
さて、それら“リゾート億ション”の今の値段はどうなっているのかを、調べてみました。※武士の情けで、物件名は伏せます。
発売当初1億円超えだった、間取り2LDK+K、約120㎡の部屋は、現在980万円で売りに出されています。10分の1以下です! 海が見える眺めのよい物件で、かなり広いので、住むならおすすめできそうです。ただし、管理費が6万円以上とお高めですが。
1億円超えの部屋が入っていたマンションでも、もう少し小さい部屋なら、かなり安くなっています。某物件は、1LDK(約45㎡)が180万円から売りに出されています。2LDK(約70㎡)なら390万円です。かなり魅力的にも思えてきませんか?
<庶民が唯一手に入れられる不動産ということで急成長したリゾートマンションも、億ションの登場で二分化され、手に入るのは遠い・高い・狭い物件になってしまうのかもしれない。>
そう記事はまとめられているのですが、30年待てばコンパクトカーぐらいの値段、億ションも1000万円以下と、当時購入した人には悪いけど超お買い得商品に。インターネットの普及で、どこでも仕事がしやすくなったので、リゾートマンションに居を構えるのはアリかもしれません。
文/小口覺