営業は、自社の製品やサービスなどの魅力をアピールして顧客に購入を促し、契約へと結び付ける職種だ。一口に営業といっても、法人営業、代理店営業、海外営業、ルートセールス、コンサルティング営業、企画営業など、さまざまな種類・呼び名の営業職が存在している。
売上目標・ノルマなどのプレッシャーがある一方で、特にインセンティブ制度がある場合には高収入も目指しやすい。とはいえ、実際に営業職の年収が高いのはどんな企業なのだろう。
そこで今回は、キャリコネが発表した「営業職の年収が高い企業ランキング」を体験談と一緒に紹介しよう。
営業職の年収が高い企業ランキング
1位:サノフィ(平均年収1070万円)
――フランス・パリを本拠地とする世界的な製薬・バイオテクノロジー企業サノフィの日本法人で、循環器疾患、血栓症等の分野に強みを持つ。賞与は年3回
「管理職に昇格することで年収は900~1000万円まで上がる。これも外資系上位の平均値のようである」
(代理店営業/40代後半男性/年収1200万円/2013年度)
2位:ファイザー(平均年収885万円)
――グローバル体制で幅広い疾患分野の新薬を世に送り出している研究開発型の製薬企業。2019年度入社の新卒初任給は大卒で23万円
「給与体系が業界大手の平均であるため、総じて収入は高いと思います。また、好業績の人は特にその傾向が見られます」
(MR/30代後半男性/年収900万円/2014年度)
3位:豊田通商(平均年収802万円)
――自動車関連事業やアフリカ事業に注力するトヨタグループの総合商社。海外拠点で活躍できるチャンスも
「査定制度は、毎年度初期に社員が個々に設定した登録目標(定量・定性)に対して、年度末に結果を評価。直属の上長と一緒にレビューしながら実施。業績(定量)と発揮能力(定性)に分けて評価され、業績=賞与、発揮能力=昇格、にそれぞれ反映されるリーズナブルな制度」
(海外営業/40代前半男性/年収1300万円/2015年度)
4位:グラクソ・スミスクライン(平均年収788万円)
――イギリス発のグローバル製薬会社で、長年呼吸器疾患領域をリード。MR向け研修制度も充実させており、海外赴任も含めて多様なキャリアパスを用意
「報酬は比較的良いと感じている。賞与の割合が多く、しっかり昇級していく必要がある。手当面も含めて上を見ればきりがないが、総じて満足である。住宅手当も業界平均をクリアしていると思う。ただ継続的に評価を受けないと年配の方でも給与が少ないと聞いたことがある。やはりどこでもそうだがしっかりと実績とアピールが重要」
(MR/30代前半男性/年収800万円/2016年度)
5位:電通(平均年収769 万円)
――国内広告市場シェアNo.1で、海外市場でも成長を続ける広告代理店。ビジネスプロデューサー(営業)は、クライアントニーズの抽出からプランの立案、プロジェクトの推進まで担う
「同じ年齢のサラリーマンと比較すると、明らかに収入は高いと思う。そのぶん求められるスキルは高いが、大きく出世しなくとも他の企業に比べれば十分な報酬が得られる」
(海外営業/40代前半男性/年収1500万円/2014年度)
調査概要
調査対象:『日経業界地図 2018年版』(日本経済新聞出版社)に記載があり、対象期間中に「キャリコネ」に職種「営業」のユーザーから給与明細投稿が10件以上ある企業
対象期間:2015年4月1日~2018年3月31日
回答者:キャリコネ会員のうち勤務先を評価対象企業に選択した会員
関連情報/https://careerconnection.jp/
構成/ino