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新型「ジムニー」で車中泊!どこまで快適に過ごせるか試してみた

2018.12.24

■連載/大森弘恵のアウトドアへGO!

 20年ぶりのフルモデルチェンジで大いに話題となっているジムニー&ジムニーシエラ。機能に徹した飾らないデザインは、往年のクロカン好きはもちろん、アウトドア好きの若年層にも新鮮に見えるようだ。 

 今どきのクルマには珍しい角張ったシルエットで、荷室がスッキリ。フルフラットも実現するとあり、ジムニーシエラで車中泊&キャンプを試してみた。

手持ちのギアボックスがシンデレラフィット

 シエラのラゲッジスペースはW1300mm×D980mm(4名乗車の場合は240mm)×H850mmで容量約352L。60L(55×38×H30cm)のYOGOTOソフトコンテナ2個と25Lのフリップボックス(420×420×H240cm)を並べると、取り出しやすい隙間を残しつつピッタリおさまった。

 ソフトコンテナにはタープ、小型テーブル&チェア、ランタンなどテント以外のソロキャンプの道具が一式入っている。テントを加えたり、二人用の装備に増やしても十分な容量だ。

先代モデルのジムニーシエラとは異なり、フルフラット。出っ張りはほとんどなく、道具を入れたボックスがピタッと壁に付くのは気持ちいい。

窓の下に見えるナットは、別売の荷室フックやユーティリティーカラーリングフックを取り付けられるので、タイダウンベルトやネットを使えるようにしてもいい。

四角い車内は圧迫感なし窓のシェードも楽に作れそう

タープを設営して荷物を取り出し、車中泊の準備をしてみた。シート+荷室の長さは約180cmで上部空間も広いため、175cmくらいまでの人なら圧迫感なく眠れるだろう。

ちなみに、写真ではシートベルトをそのままにしているが、ベルトを収納してスッキリさせることも可能だ。

今回は荷物をすべて取り出し、運転席側もフラットにしたのでゆったり。スクエアな室内は見た目以上にゆったり感じた。

また、車中泊では光と視界の遮断、そして防寒のために窓にカーテンやシェードを取り付ける必要がある。純正アクセサリーでプライバシーシェードが用意されているが、室内もスクエアなので手持ちの銀マットを立てかけるだけでも案外フィットする。DIYビギナーでもシェードの自作ができそうだ。

背もたれの下には空間が生まれる。ブーツは横向き収納となるが靴やサンダル置き場として使える。

フルフラットとはいえ、キャンピングカーのようにシートを倒すだけで平らにはならない。腰の部分にわずかながら段差が生まれるので、ブランケットで解消するか、薄手マットではなく厚めのエアアットを用いたい。純正アクセサリーにはベッドクッションが用意されているので、手間なく快眠を得たいなら手に入れてもいいだろう。

ちなみに、新型ジムニーシエラにはぐるりとドリップレール(雨どい)が巡らされており、ドアを開けた際にルーフにたまった雨や雪どけ水が車内に入りにくい仕様となっている。

ラゲッジボックスはさほど広くはないが、車中泊中でも簡単にアクセスできる。サングラスやメガネなどの必需品、グローブなどを入れておくと紛失防止・車内の汚れ防止に役立つ。

センターボタンの下にはアクセサリーソケットとUSBソケット(純正アクセサリー)を装備。アクセサリーソケットは荷室にもあり、走行中にはスマホ充電のほか、温冷庫で食品の管理だってできる。“武骨な道具”感があるインテリアだが、やさしさを感じる装備が点在。

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