「従業員が飲酒運転により交通事故を起こし、会社に損害が発生したことがある」 社用車ドライバーの1割強
社用車ドライバー(615名)に、勤め先で、従業員が飲酒運転により交通事故を起こし、会社に損害が発生したことがあるか聞いた調査では、「はい」が12.7%、「いいえ」が56.7%、「わからない」が30.6%となった。
それでは、従業員の飲酒運転による交通事故では、どのような損害が会社に発生しているのだろうか。
従業員が飲酒運転により交通事故を起こし、会社に損害が発生したことがある社用車ドライバー78名に、会社に発生した損害を聞いた調査において、最も多かったのは「企業のイメージが低下した」で57.7%だった。
従業員の飲酒運転による事故では、事故を起こした本人だけではなく、会社全体のイメージが悪くなってしまうようだ。次いで、「取引先からの信用を失った」が32.1%、「取引が停止された案件があった」が24.4%となった。社員の飲酒運転による交通事故は、企業の営業活動にも影響を及ぼしてしまうことがあるようだ。
従業員が飲酒運転事故を起こす会社に対するイメージとは?
最後に、従業員が飲酒運転事故を起こした会社のイメージについて聞いた調査において、≪だらしない従業員が多そう≫では、『そう思う(計)』が、社用車ドライバーで82.9%、マイカー通勤者で85.4%、役員・経営者で83.0%となった。
≪役員・経営者がしっかりしてなさそう≫では、『そう思う(計)』は、社用車ドライバーで80.0%、マイカー通勤者で81.6%、役員・経営者で83.5%という結果に。
また、≪商品・サービスにも問題がありそう≫では、『そう思う(計)』が、社用車ドライバーで72.7%、マイカー通勤者で70.3%、役員・経営者で73.5%となり、≪複数のコンプライアンス問題を抱えていそう≫では、『そう思う(計)』が、社用車ドライバーで84.1%、マイカー通勤者で84.3%、役員・経営者で85.0%だった。そこで働いている人のイメージだけではなく、商品・サービスの質に対するイメージや企業の姿勢に対するイメージも悪化してしまうようだ。
「従業員が飲酒運転事故を起こす会社とは、取引をしたくない」 マイカー通勤者の約8割
そして、≪従業員が飲酒運転事故を起こす会社とは、取引をしたくない≫では、『そう思う』が、社用車ドライバーで79.8%、マイカー通勤者で81.1%、役員・経営者で81.5%という結果に。従業員が飲酒運転事故を起こす会社とは仕事をしたくないと考える人が多いことがわかった。従業員が飲酒運転によって交通事故を起こすと、会社のブランド失墜のリスクがあるようだ。
※タニタ調べ
≪調査概要≫
調査タイトル:飲酒運転に関する意識調査2018
調査対象:ネットエイジアリサーチのインターネットモニター会員を母集団とする
全国の20歳~69歳の社用車ドライバー(社用車を運転することがある人)
またはマイカー通勤者でそれぞれお酒を飲む習慣がある人、
社員が社用車を運転することがある企業の役員・経営者
調査期間:2018年11月9日~11月14日
調査方法:インターネット調査
調査地域:全国
有効回答数:1,000サンプル
(内訳)社用車ドライバー615名、マイカー通勤者185名、役員・経営者200名
実施機関:ネットエイジア株式会社
出典元:株式会社タニタ
構成/こじへい