妻が遠慮している場合のプレゼントのアイデア
夫婦の話し合いがうまくいき、もし妻が遠慮して言っていることが分かったのであれば、もらって相手が“悪い”と思いにくいプレゼントを渡すのもいいかもしれない。
そんなときのプレゼントのアイデアを太田さんに聞いてみた。
「妻に、友人と朝から夜まで遊んでくるようにと現金を渡して、自分は育児をしながら掃除、洗濯などの家事をして帰りを待つという『時間と自由のプレゼント』はいかがでしょうか。また急に言われてもお友達との予定が合わないかもしれませんので、クリスマス当日には『肩たたき券』のように『ママお疲れ様券』などと手作りのチケットをプレゼントして、後日いつでも使えるようにすれば、予定も組みやすいですし、サプライズ感が強まっていいかと思います」
言葉だけのプレゼントも一つの方法
妻が本気でお金のことを気にして「プレゼントは要らない」と言うのなら、お金をかけずに、言葉だけのプレゼントを渡すのも一つの方法だ。そこで困るのが言葉のチョイス。どんな言葉がいいのだろうか?
「まず、はじめに言うべき言葉は『感謝と労い』というのは、きっと多くの方がお分かりだとは思いますが、実は、相手に響くポイントを押さえていないと効果は半減してしまうのです。褒められて嬉しいポイントというのは3つあります。これらを踏まえて、奥さんを褒める内容を選びましょう」
●人が褒められると嬉しいポイント
・周りが気づきにくいこと
・苦手だけどやっていること
・仕方なくやっていること
「例えば、それなりに楽しくやっていることや得意なことを『いつもやらせてばかりでごめんね』と言うよりも、苦手だけど家族のために仕方なくやっていることや体調が悪いけれど無理をしてやったことに対して言うほうが相手は嬉しいものです。また、適当にやったことに『ほんとうにすごいね!ありがとう!』と言われても、なかなか喜びを持って受け取りにくいものです。
日頃の奥さんの想いとやっていることを思い出して、最適な言葉をプレゼントしてあげてください。もし思いつかないなら、クリスマスまでに奥さんをよく観察して見つけてみてくださいね」
妻からの発言は、「クリスマスプレゼントは要らないから」に限らず、真意が分かりにくいこともあるかもしれない。そんなときにこれらのテクニックを使ってみてはいかがだろうか。
【取材協力】
太田 瑠美(おおた・るみ)さん
Re:gene(リジェネ)代表
モラハラ解決屋さんとして、夫婦や家族間のコミュニケーションの問題解決の専門として活動。現在は今までの知識と経験を生かして、セミナーや養成講座を開講している。
http://regene-ota.com/
取材・文/石原亜香利