価格帯はほぼ同じ。違いはメーカーが打ち出す世界観と開発思想
トヨタ『クラウン』
[運転性能]モードを切り替えると性格が変わる。軽快に走りたい時は2.0ℓターボを、どんな天候でも快適に走りたい人は4WDで。18点
[居住性]全幅1.8mという制限がある中での室内設計だが、座ると左右の圧迫感もなく、前後席ともに快適そのもの。18点
[装備の充実度]全モデルにナビとDCMを装備し安全装備も充実。安全、快適装備ともにさすがといえるほどレベルが高い。19点
[デザイン]「これがクラウン!?」という声があるのも事実。日本市場だけを考えたという割り切りの中で表現した斬新さも特徴。18点
[爽快感]エンジンの形式によっても異なるが、全体に居住性を重視した室内。走りという意味では4WDのRがベスト。17点
[評価点数]90点
メルセデス・ベンツ『Cクラス』
[運転性能]「C200アヴァンギャルド」は1.5Lガソリンターボだが動力性能は『クラウン』と同レベルで燃費もハンドリングも◎。18点
[居住性]全長は『クラウン』より短いが室内の居住空間はスペックほど差を感じない。後席も実用的でセダンとしては十分。19点
[装備の充実度]すでに先進安全技術に関しては他国の最新モデルと比べても一歩リード。価格帯も国産車と十分戦えるレベル。19点
[デザイン]今や『Sクラス』から『Cクラス』まで同じ顔になった。クラスを超えた上質感はあるがおとなしくて無難な印象。17点
[爽快感]ノーズの軽い1.5Lエンジンだが、ワインディングも軽快にこなす。外観にスポーティーさが感じられないところが残念。18点
[評価点数]91点
文/石川真禧照