今年は、夏には記録的な猛暑が続き、10月には大型台風の影響などで寒暖差の激しい日が続くなど、体調を崩しやすい日が続いている。このような環境下だと私たちの体は、必要以上に活性酸素を増加させ、免疫力を低下させてしまう。
この活性酸素は、普通の生活をしていても体内で発生するが、特に『激しい運動をしたとき』『環境要因で強いストレス状態にさらされたとき』『紫外線に長い時間さらされているとき』などに発生するという。
今年のような、猛暑や天候不順などの環境下では、活性酸素が増えないほうがおかしいかもしれない。そこで、ゼスプリ インターナショナル ジャパンは、長年、高い運動能力を持つアスリートを栄養面からサポートし、2018年9月に開催された日本体力医学会にて「キウイフルーツの摂取が女子エリートアスリートの免疫力に及ぼす影響」について発表された駒沢女子大学人間健康学部 田邉 解 先生に、キウイフルーツの摂取が風邪予防対策につながる可能性について解説してもらった。
風邪予防に効果的な免疫力を下げない食事法
田邉先生は「高い強度の運動を繰り返し行う競技アスリートは、免疫力が弱まり感染症にかかりやすいとされています。先行研究でも、高強度の運動を頻繁に行うアスリートの方が、高強度の運動をしない標準的な生活を送っている人(平穏な環境にいる人)よりも、風邪などの上気道感染症の発生頻度が高くなることがわかっています。
このように、競技アスリートの免疫力の低下や抵抗力が弱まり、感染症にかかりやすくなる原因の一つに、体内で増加する活性酸素があると考えられています。活性酸素は、通常体内に存在していますが、体を防御する能力を超えて発生してしまうと、細胞にダメージを与えてしまい、免疫力が低下するなどの機能低下を引き起こしてしまうのです。一般の方のなかでは体を鍛えている屈強なアスリートが、大きな試合の後、風邪をひいたり体調を崩すというような話を聞いて、気が緩んだりトレーニングを怠けたりしていたのではないかと思う方もいるかもしれませんが、実は免疫力が低下しやすいからなのです。」とコメントした。