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フリーズドライはここまで進化した!お湯を注ぐだけでできるアマノフーズの「とんかつカレー」

2018.11.26

■連載/阿部純子のトレンド探検隊

“お湯を注ぐだけでできるカツシリーズ”の最後の難関「とんかつカレー」

「フリーズドライみそ汁」を中心にスープ、おかゆ、パスタ、カレーなど約150種類ものさまざまなフリーズドライ商品を展開しているアマノフーズ。フリーズドライは軽くて持ち運びに便利で、常温で長期保存ができ、お湯を注ぐだけで簡単に作れることから災害備蓄としても注目されている。アマノフーズのラインナップは和洋中華とそろっており、災害時にも温かく普段の食事と近いものが食べられるのは心強い。

 フリーズドライは、調理したものを約-30℃で8時間以上凍結してから、新幹線の車両1台分ほどの大きさがあるという真空凍結乾燥機を使い、真空状態で24時間かけて水分を抜く。真空状態で乾燥させると水分があった部分はスポンジ状になり、フリーズドライブロックができあがる。お湯を注ぐとみそ汁は10秒ほどでできあがる。

 揚げ物であるカツをフリーズドライにするという驚きの“お湯を注ぐだけでできるカツシリーズ”(通販専用、数量限定商品)は2015年に第一弾の「チキンカツの玉子とじ」を発売。2016年には「とんかつの玉子とじ」、「チキンカツのおろしポン酢」を発売、2017年の「チキンカツカレー」は、発売からわずか1か月で6000食を販売し完売となった。

 11月24日から数量限定商品(1万1000セット)で発売されるのが「まかないごはん とんかつカレー」(1204円・税別/2食入りセット)で、電話受付、アマノフーズ公式オンラインショップの通信販売でのみ取り扱う。

 カレー、とんかつの玉子とじと、カレー、とんかつそれぞれのフリーズドライは成功し商品化してきたが、とんかつとカレーの組み合わせになると難易度が非常に高くなったという。昨年のチキンカツカレーは、企画段階ではとんかつだったとのことだが、商品化のハードルがかなり高いことがわかり、発売までに開発が間に合わずチキンカツカレーになったという経緯があった。

 本来、水分が少なく、油分が多いものはフリーズドライには適していない。とんかつの玉子とじはしょうゆベースの調味で油分や固形分が少ないため商品化に成功したが、カレーは油分が多い、粘度が高いといった調味で固形分の多さで玉子とじと比べて難度が高かったという。

 中でもとんかつの衣の周りにカレーがまとわりつくことで油膜となり、湯で戻したときに肉に湯が浸透しないことがかなり苦戦した点だとか。また、チキンに比べ豚肉は繊維が細かく湯が浸透しづらいため復元がしにくいという問題もあった。フリーズドライに最適な肉の部位の検討、下処理の方法、パン粉を変える、油で揚げる温度を変える、凍結温度、ルウの濃さなど試行錯誤してようやく完成した。

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