ラインナップにはピュアEVも!?
ラインナップは、320i(184ps/2.0ℓ直4ターボ)、330i(258ps/2.0ℓ直4ターボ)、318d(150ps/2.0ℓ直4ディーゼルターボ)、320d(190ps/2.0ℓ直4ディーゼルターボ)、330d(265ps/3.0ℓ直6ディーゼルターボ)の5タイプ。320dには4WDのxドライブも用意される。もちろんこれはスタート時のラインアップで、追って直6ガソリンやプラグインハイブリッドも登場するだろう。ウワサによるとピュアEV(電気自動車)も設定される可能性が高いという。欧州でのデリバリーは2019年3月から。もちろん日本もそれ以降となる。
BMWは3シリーズとともに、2台のスポーツモデルをショーデビューさせた。1台Z4、もう1台は8シリーズである。
新型Z4は、Z3から数えると4世代目、Z4に改名されてからも3代目となる。その都度進化を遂げているものの、FRシャシーを持つコンパクトオープン2シーターというコンセプトは不変だ。新型のトピックはスポーツモデルらしいアグレッシブさが強まったスタイリングもさることながら、開閉可能な屋根にある。先代では分割格納式のハードトップが採用されていたが、新型はZ3や初代Z4と同じソフトトップに戻されている。
3シリーズ同様、ボディサイズは拡大。全長4324mm、全幅1864mm、全高1304mmは先代に対して、それぞれ85mm、74mm、13mm大きくなっている。ただし、ホイールベースは2470mmへと26mm短くなっている。エンジンは、MパフォーマンスモデルのM40iに搭載される340psの3.0ℓ直6ターボと、30i(258ps)と20i(197ps)に採用される2.0ℓ直4ターボ。なお、2019年にデビューするトヨタの新しい2ドアクーペ、新型スープラはこのZ4がベースになっている。
『8シリーズ』も久々に復活
久々の復活となる8シリーズは現行6シリーズの実質的な後継車となるラグジュアリークーペ。BMWは上級モデルの強化を公言しており、8シリーズはサルーンの7シリーズとこのあと登場が予定されているSUVのX7とともにBMWブランドの頂点としてメルセデスとガップリ四つの戦いを挑む。全長4843mm、全幅1902mm、全高1341mmのボディはZ4同様、スポーティな仕立てとなり、6シリーズよりも男性的な印象が強まった。
M850i xドライブは530ps/750Nmの4.4ℓV8ツインターボ、M840d xドライブは320ps/680Nmの3.0ℓ直6ディーゼルターボを搭載。その車名からわかるとおり、どちらも4WDと組み合わされる。現状はこの2モデルのみだが、6シリーズ同様、4シーターオープンボディのカブリオレや4ドアクーペのグランクーペといった別のボディバリエーションのほか、M社謹製のスポーツモデルであるM8も加わる予定だ。
文/編集部 撮影/望月浩彦