保険証は重要なものです
病院に行くと月初めに「健康保険証はお持ちですか?」と聞かれます。
資格を喪失していないか、有効期限内なのか、何割負担の方なのか。保険診療が前提なので必ず確認されます。
病院だけではありません。健康保険証は運転免許証と共に、長らく身分証明書として使われてきました。銀行の本人確認書類では健康保険証に加え、補完書類の提示も求められるものの、大切なものであることは疑う余地もありません。
写真は付いていなくても、組合健保や協会けんぽなら会社名もわかりますし、生年月日も記されています。記号や保険者番号から、さらに深い情報を推察することもできるため、大切に扱うようにしましょう。
保険証の郵送
そんな大切な健康保険証を郵送する場面とは、どんな時でしょう?
働き世代でよくあるのは、転職や退職の場面です。日本の医療保険制度では、
・国民健康保険
・全国健康保険協会
・健康組合保険
・共済組合
などがあり、その資格を喪失した時は、保険証を返却しなければなりません。
とくに会社を辞めるケースでは、退職日が資格喪失日になるため、通常は会社の担当者に直接返却するのが安全確実な方法です。大手企業ならそのあたりはシステマチックに進むことでしょう。
ところが、小さな会社だとなかなかうまくいきません。円満退社にならなかったケースでは、もう顔も見たくないから郵送で済ませたいと思うこともあるでしょう。その場合でも最低限のマナーは守りたいものです。
参考までに、健康保険法では「退職後5日以内に」保険証を返却するようにと定められています。何事も早めに動きましょう。
保険証の郵送は普通の封筒で問題なし
今の保険証は名刺サイズのとても小さなものです。少々の雨に濡れても劣化しませんし、簡単に破れないようになっています。単に郵送で送るだけなら、一般的な82円で送ることのできる封筒サイズで充分です。
ただし、そのまま保険証を入れ、82円切手を貼って送るのは避けましょう。これでは普通郵便扱いになり、記録が残りません。保険証はとても重要な情報が記載されているうえ、身分証明書として利用できるものなので、それなりに補償のついた送り方がベストです。