スマホを買い替えるときに、今まで使っていたスマホを下取りに出す人が増えています。あるいは、子どもや友人にスマホを譲る人もいるのではないでしょうか。
そんなときに実践したいのが「スマホの初期化」です。スマホは今や個人情報の塊。初期化しないと悪意ある人に個人情報を悪用される恐れがあります。
スマホを手放すときは、大切なデータをしっかりバックアップした後、初期化を行いたいところです。
今回はスマホの初期化のやり方と準備などについて紹介します。
そもそもスマホの初期化とは
スマホの初期化とは、スマホを「工場から出荷した状態に戻す」ことを指します。スマホに保存されている写真や動画、連絡先、アプリなどのデータをすべて削除して、まっさらな状態に戻します。
勘違いしがちなポイントは、画像などのデータを削除するだけで終わらせてしまうことです。データの削除だけで十分に感じますが、実はスマホ内部にデータが残っている可能性があります(アプリで自動バックアップがとられている等)。完全に削除されていないため、他人が復元できてしまう可能性も考えられます。データを完全に削除するためには、やはり初期化が必要になります。
iPhoneの初期化の方法
iPhoneの初期化の方法を紹介します。まずはバックアップを取りましょう。iPhoneのバックアップは「iCloud」が利用できます。iCloudは5GBまで無料で利用できるクラウドサービス(データ保存サービス)です。クラウドサービスなので、ネット環境さえあればいつでも可能なので非常に便利です。端末を初期化する前に、iCloudにスマホ本体のデータを保存しておきましょう。
まずは本体の「設定」を開き、「iCloud」を選択します。そして、「今すぐバックアップを作成」を選択すれば準備完了です。注意点として、iCloudを利用する際には大量のデータ通信が発生するので、Wi-Fiに接続してから利用しましょう。また、iCloudのパスワードは忘れずにメモしておきましょう。
バックアップができたら、初期化に移ります。「設定」から「リセット」を選択して、パスコードを入力します。次に「すべてのコンテンツと設定を消去」を選択します。「iPhoneを消去」を2回押して、最後にもう一度Apple IDを入力すれば初期化が完了します。
Androidの初期化の方法
次にAndroidの初期化の説明です。Androidは「Googleアカウント」と連携を解除しておくと、バックアップがスムーズになります。「設定」から「アカウント」を開き、「Google」に移動します。そして、上部にある3本線のアイコンをタップして、表示された「アカウントを削除」をタップすれば、連携の解除が完了です。
次にAndroidはデータの「暗号化」が必要になります。Android端末は初期化だけではデータの削除が不十分で、第三者にデータを復元されてしまう危険性があります。そのため、初期化とあわせて暗号化が推奨されています。端末の「設定」を開き、「セキュリティ」を選択。そして、「暗号化」を選択しましょう。暗号化には時間がかかる場合があるので、バッテリーの残量に注意して行いましょう。
そしていよいよ初期化です。「設定」から「バックアップとリセット」に進み、「データの初期化」を選択します。そして、一番下に「デバイスをリセット」の項目があるので、選択すれば初期化が完了します。初期化の前にアカウント解除と暗号化を忘れずに行いましょう。