5. 社会問題を意識した旅
人権や平等、労働環境などの社会問題への関心が世界的に高まっているなか、2019年には旅の目的地を選ぶ際、現地の社会や政治、そして環境にまつわる問題を検討してから行き先を決めるという、社会問題を意識した旅行者が際立つと予想されている。現在、49%が旅の行き先を決める際、「現地の社会問題」を非常に重要な要素として認識しており、58%は「現地の問題がそこに暮らす人々に悪影響を与えている場合、その目的地は訪れない」と回答している。
6. 旅にもエコ意識を
使い捨てプラスチックなど資源に関する問題は引き続き世界的な関心事となると予想されるが、2019年にはそんな環境への懸念が実際の大規模な環境活動へと変容していく。ミレニアル世代とZ世代の旅行者は、目的地で持続可能な体験を求め、宿泊施設はプラスチックの使用量を減らし、持続可能性を高めようと取り組んでいくと考えられる。世界中の旅行者のうち実に86%は「滞在による環境への負荷を相殺できるような活動に参加したい」と回答しており、37%は「ビーチや観光名所に捨てられたプラスチックやごみを取り除く活動に加わりたい」と回答。
7. 現地での体験が旅の醍醐味に
旅先での体験に重きを置いた旅行は2018年の主な旅行のトレンドの1つでしたが、2019年にはこのトレンドがより一層拡大すると予想される。「現地ですること」は「現地へ行くこと」と同等、またはそれ以上の価値を持つようになるだろう。旅行者の60%が「体験を物質よりも大切なものと認識している」事実を鑑みると、2019年は多彩で本格的な体験を熱望する旅行者が象徴する年となると考えられる。美味しいものを食べたり快適なベッドでぐっすり眠ったり、ショッピングやスポーツの試合鑑賞でワクワク感を満喫したりと、時間が経ってもずっと胸の内に幸せで暖かい気持ちを響かせてくれる、心に残る一瞬を旅行者は味わいたいのだ。
8. 大満足の小旅行
世界の旅行者の半数以上(53%)は、「2019年にさらに週末の旅行にでかけるつもりだ」と回答しており、それぞれの旅行者の関心に合わせて内容をカスタマイズしつつ、色々な魅力を短期間にぎゅっと詰め込んだ小旅行が流行することがわかる。旅行者が自分にピッタリの体験を満喫できる機会が増えていけば、小旅行であっても大満足の旅となること間違いない。
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構成/編集部