航空経路の拡大から、航空券の料金競争、シェアもできる手軽なオンデマンドのレンタカー、公共交通機関の状況をリアルタイムでどこでも簡単に確認できるシステムに至るまで、移動手段に関するイノベーションはさらなる発達を遂げている。
そんな中、ブッキング・ドットコム・ジャパンは1憶6300万件ものゲストの生の声と29ヶ国の21,500名の旅行者を対象とした調査の結果、2019年に世界を席巻するであろう旅の8大トレンドを導き出し発表した。今後の旅行先選びの参考にしてみてほしい。
あなたが大事にしたい旅のテーマは?
2019年の鍵となる旅の8大トレンド
1. 学びに満ちた旅
新しい通貨や自己充足の手段の到来が象徴するように、2019年には旅をさらに意義あるものにすべく思い切った決断をする旅行者の姿が目立つようになる。全世界の旅行者の56%は「旅を経て人生をより良く生きるための掛け替えのないスキルを得た」と語っており、2019年は旅先で新しいことを学びたいという人々の思いや、世代を問わずボランティアやスキルを活かす旅への需要が高まる年となると予想される。
2. 簡単さが肝心
2019年には、「簡単さ」が旅行にまつわるテクノロジーの主な評価基準となる。これまでは人工知能(AI)やバーチャルリアリティ(VR)、音声認識が話題に上がってきたが、今後はこれらの技術を巧みに応用した、便利で革新的なテクノロジーが注目を浴びることになる。ルームキー代わりになる携帯電話の機能や自分にピッタリな旅行のアドバイス、母語でコミュニケーションが取れるロボットコンシェルジュなど、多彩な可能性が今後に期待される。
3. 宇宙の夢は遠くとも、見果てぬ地への憧れは続く
NASAが月周回軌道ステーションの建設を2019年に開始する予定(2022年に打ち上げを行う予定)を発表したことからも予想できるように、宇宙飛行の分野には今後莫大な資金が注がれていくことが予想される。2019年以降、旅行で行ける場所はさらに広がり、宇宙工学の発展とともに宇宙旅行はますます現実に近づいていくだろう。宇宙という未知の世界に焦がれる人々の願望を満たし、またそこで紡がれる未来に備えるため、旅行関連の商品や消費財を扱う企業は製品開発に投資していくと考えられる。旅行者の40%は将来叶うであろう宇宙旅行に胸を躍らせていると回答しており、38%は実際に自分で体験してみたいと答えている。
4. 個々のユーザーに合った情報がより重要に
2019年には、旅行についての情報の集め方や使い方が急速に発達すると考えられる。従来の一般的で包括的な旅行ガイドの代わりに、定期的かつ手軽に確認できる、個々のユーザーの興味や好みを反映した短期的なコンテンツに関心が寄せられることが予想される。旅行者の34%は「自分にピッタリな旅行の情報を集めてくれる存在」を求めており、41%は「AIなどのテクノロジーを用いて、過去の旅行の経験に基づいた旅行の提案を行うことを旅行関連の会社に期待している」と答えている。また半数以上(52%)が、「自分が心から望むものを案内してくれる、デジタルツアーガイドのような旅行にまつわるイノベーションを活用したい」と回答した。