インフルエンザ予防接種
インフルエンザウイルスを病原とする感染症。一般の風邪と違い重症化しやすく、脳症や肺炎などの合併症リスクが高まります。予防接種は幼児から高齢者まで、幅広い世代で受けることができます。
予防接種
13歳以上は1回接種が原則。
助成
65歳以上の高齢者と、60~64歳で心臓や呼吸器などに障害がある方などは定期接種ですが、自己負担額は自治体により異なり、概ね1000~2000円ほど。生活保護受給者世帯や、世帯全員が市民税非課税の片は全額免除も。
子どもは、1回の接種につき1000~3000円ほどの補助が出るケースがあります。
ロタリックス(ラタテック)の予防接種
ロタウイルスは乳幼児の急性重篤胃腸炎の原因として知られています。3日前後の潜伏期間の後、嘔吐や下痢による脱水症状、発熱などが見られます。急性腎不全や脳症などの合併症が起こることもあるので、速やかな受診が必要です。
予防接種
日本で認可されているワクチンは、接種回数2回のロタリックスと、接種回数3回のロタテックの2種あります。いずれも任意接種で、生後6週から24週までの間への接種で、前回の接種から中27日が最短接種間隔です。
助成
どちらのワクチンを使っても、6000~1万2000円の助成が多いようです。
風疹(ふうしん)の予防接種
春先から初夏に多くみられる急性の発疹性感染症です。ほとんどの人は、一度かかれば
次にかかることはありません。
風疹の予防接種1976年から女子中学生のみ対象で行われ、男女とも1歳すぎから接種するようになったのは1995年からです。そのため、最近は子どもよりも成人、とくに男性がかかる率があがっています。
妊娠初期の女性が風疹にかかると、胎児が障害を持つ可能性が高まるため注意が必要です。
予防接種
生後12か月から24か月に加え、小学校入学前1年間の計2回接種します。ワクチンは風疹と一緒に麻しん(はしか)用のMR(風疹麻しん)混合ワクチンが使われます。
風疹患者の半分は40歳前後の男性なので、過去に予防接種を受けていない人は、積極的に受けるよう推奨されています。身近に妊婦がいる場合は尚更です。
助成
定期接種は上記の生後12か月から24か月と、小学校入学前1年間の計2回。妊娠を希望する女性や、その同居人などを対象にした助成も各地で行われています。多くはまず風疹抗体検査を行い、その後にワクチン接種という流れです。東京23区では全額免除、その他では3000~5000円まで補助などが多いようです。