■連載/文具ソムリエール菅 未里の「誘惑文具」
Q:仕事柄、シャツの胸ポケットにボールペンを入れておくことが多いのですが、先日、胸に挿したボールペンの先端のインクがシャツについてしまいました。解決策はありませんか?
A:胸ポケットにペンを挿しておくのは、無くしにくく、すぐに取り出せるので、とても便利です。店先に立っていたころの私はエプロンにペンを挿していましたが、普通のビジネスパーソンはエプロンをするわけにもいきませんから、やはり胸に挿すのがいいでしょう。こんな具合に。
おや? 胸ポケットに、ペン以外にもなにか入っていますね。はい、これがご質問への答えです。いわば、胸ポケット用のペン立てである「ポケットガード」(エイチエス)をポケットに入れてからペンを挿せば、シャツが汚れることはありません。
私もよく、ペンを挿したエプロンをインクで汚してしまっていました。ボールペンのインクは油性が多く、シャツのインク染みはまず落ちません。このポケットガードで事故を防いだほうがいいでしょう。
シンプルですが、よくできています。本体とは別の透明のリップがポケットの外に出るので、ペンを挿しやすいのです。
これなら、シャツをダメにしてしまうことはありませんね。
文/菅未里
構成/佐藤喬
撮影/干川 修