今、話題の骨伝導イヤホン。日頃からスポーツを楽しむ層に利用されている、数ある骨伝導イヤホンメーカーの中でも、米国のAfterShokz(アフターショックス)が取得している特許技術とはどんなものか。また安全性についても確認しておこう。
骨伝導イヤホンの特許技術とは?
骨伝導イヤホン「TREKZ AIR」で知られる米国企業AfterShokzは骨伝導技術の特許を取得している。
「本来、音は空気を伝って鼓膜を振動させることで聴覚神経に届き、聞こえるものですが、TREKZ AIRの骨伝導はこめかみのあたりを振動させることで直接、音を聴覚神経に届けて聞こえる技術です。耳をふさがないので、周りの環境音も聞こえ、安全に音楽を楽しめるワイヤレスヘッドホンです」(AfterShokz担当者)
骨伝導イヤホンとは、文字通り、骨を伝わって音を聞くことのできるイヤホンのこと。一般的なイヤホンは、外耳から内耳、鼓膜を音が伝わり、蝸牛(かぎゅう)というかたつむりのような部位から聴神経へ音を伝えるしくみだ。一方、骨伝導イヤホンは、蝸牛から聴神経へと直接音を伝えることができる。
つまり、従来のように耳をふさがずに、イヤホンを耳にひっかけて耳の外側に“当てる”だけで音を聞くことができるのが骨伝導イヤホンの特徴だ。
耳をふさぐことは、外界の環境音や呼びかけ等を聞き逃す恐れがあり、事故やミスコミュニケーションの恐れもあった。そんな中、骨伝導イヤホンは安全性、コミュニケーションのしやすさなどのメリットが期待できると注目を集めている。
骨伝導イヤホンの技術の数々
AfterShokzは骨伝導イヤホンについての技術を複数持ち合わせている。どんな技術があるのだろうか。
●PremiumPitch+™技術
「PremiumPitch+は、独自に開発したサウンド技術で、一般的な骨伝導に比べて高い音質を得ることができる技術です。微振動と合わせて迫力のある低音が楽しめます」
●LeakSlayer™技術
「LeakSlayer™技術により、音漏れを最小限に抑えて音楽を楽しむことができます」
骨伝導イヤホンといえば、普通のイヤホンやヘッドホンと比べて低音が弱いといわれてきた。また音漏れが気になるという声も多々あった。これらの独自の技術は、そのようなデメリットへの対策となっているようだ。