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キーマンが語る『ポケモン ピカ・ブイ』開発秘話〜全く新しいポケモン体験はなぜ生まれたのか?【前編】

2018.11.25

『ポケットモンスター』シリーズの新機軸にして、連携によって互いのおもしろさを引き立てる『ポケモン ピカ・ブイ』&『ポケモン GO』のキーマンに、その開発経緯などを聞いた。

イーブイ

Nintendo Switchによる新しい『ポケモン』体験

『ポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウ・Let’s Go! イーブイ』の開発はどのように始まったのでしょうか。

増田 企画当初はまだNinten do Switchが発売される前でした。それまで携帯ゲーム機がメインだった『ポケットモンスター』をテレビでも遊べる新しいハードで出すに当たり、どうすれば広がりのある新作を作れるのかを考えていました。その時、同じ頃にサービスが始まっていた『ポケモン GO』を、スマートフォンを持っていない年齢の子供たちが自由に遊べていないことを思い出したんです。そこで『ポケモン GO』のような感覚で、子供たちも楽しく遊べる新作を作れないかと企画したのがきっかけでした。

 野村さんはその企画を聞いてどう思われましたか?

野村 僕らも考えていることは同じでした。『ポケモン GO』を家族でプレーされている方はとても多いのですが、その中でお子さんはどうしてもプレーできる時間が限られます。最初に増田さんから連携の話を聞いた時に、親御さんが『ポケモン GO』で捕まえてきたポケモンを、『ポケモン ピカ・ブイ』でお子さんにプレゼントすることでヒーローになれるような、そんなプレースタイルが確立されればいいなと思ったんです。

 連携に関しての苦労などはありましたか?

野村 やはり、セキュリティー面には細心の注意を払いました。そこに関してはゲームフリークさんと1年以上かけて協議をしましたね。

増田 スマートフォンとの連携に当たり、通信エラーや意図しない操作によってポケモンがいなくなってしまったり、逆に増えてしまったりすると困りますからね。制限がある中でいったいどんなことができるか検討をした結果、『ポケモン GO』で捕まえたポケモンを『ポケモン ピカ・ブイ』へと送るという仕組みに決定したんです。

リビングで家族みんなで遊んでほしい

『ポケモン ピカ・ブイ』は、これまでとはゲームデザインがかなり違いますが、そうなった理由はどこにあったのでしょうか。

増田 『ポケモン GO』との連携は意識しつつも、リビングのテレビの前で、みんなでワイワイ楽しめるゲームにしたいという目的があったんです。子供たちが遊んでいるところに、手の空いたお母さんがポケモンを捕まえるのを手伝って、そこにお父さんが帰ってきて外で捕まえてきたポケモンをあげる……。そんな情景をイメージしました。

『ポケモン』という作品の中では当たり前のようにやっているモンスターボールを投げる動作も、実はこれまでのゲームでは一度もやったことがなかったんです。幸いNintendo Switchには『Joy-Con』という高性能なセンサーが入ったコントローラーがあったので、ボールを投げる操作を実現できました。この操作が入ったことにより、『ポケモン GO』の操作感ともリンクもできました。『ポケモン GO』との連携は大事にしたかったので、感覚をわかっている野村君には、何度か弊社に来ていただいて、開発スタッフにレクチャーをしてもらいましたね。

 相棒のポケモンを連れて歩けるというコンセプトは最初からあったのでしょうか?

増田 本作のベースにある『ポケットモンスター ピカチュウ』は、アニメのサトシとピカチュウの冒険をイメージしたものです。あの関係がみんなの考える“相棒感”なので、本作ではそれを強調しました。今回はイーブイにも声優の悠木碧さんに声を入れていただいて、相棒としての存在感を強めたんです。この2匹はある意味、今回の主役なので、かわいさの表現を徹底的に研究しました。体のパーツなどもミリ単位で調整をして、とにかくかわいく見えるように作っています。

『ポケモン GO』との連携で、お父さんやお母さんが子供たちのヒーローになれる

野村達雄氏ナイアンティック
シニアプロダクトマネージャー
『ポケモン GO』ゲームディレクター
野村達雄氏

9歳の時に『ポケモン』と出会い、プログラマーへの道を志す。2015年Googleからナイアンティックへ移籍し、『ポケモン GO』の開発・運営を手がける。

●コンセプトは家族みんなで遊べるポケモン

コンセプトは家族みんなで遊べるポケモンお父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんなど、みんなで協力すればするほど冒険が楽しくスムーズに。年末年始に家族とのコミュニケーションツールとしても大活躍するはず。

@DIMEでもポケモン特集掲載中!

©2018 Pokémon. ©1995-2018 Nintendo/Creatures Inc. /GAME FREAK inc. ©2018 Niantic, Inc. ©2018 Pokémon. ©1995-2018 Nintendo/Creatures Inc. /GAME FREAK inc.
ポケットモンスター・ポケモン・Pokémon・モンスターボールは任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標です。Nintendo Switchのロゴ・Nintendo Switchは任天堂の商標です。
※画面は開発中のものです。
※掲載している情報は11月1日時点のものです。

取材・文/イナモトテツヤ

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