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デジタルアンプの真価を存分に発揮する、ROTELのプリメインアンプ『RDA-06』

2014.03.25

【ゴン川野のPC Audio Lab】デジタルアンプの真価を発揮する小さな巨人! ROTELのプリメインアンプ『RDA-06』

■Introduction

DACに比べて進化が遅いと思われがちなアンプだが実はそうでもない。クラスDアンプの進化が目覚ましいのだ。以前からオーディオマニアにお馴染みだったのがクラスAとクラスABアンプである。クラスAはアイドリングから大電流を流すぜいたくなアンプで大出力を取りだしにくいため、ほとんどのアンプがクラスABだった。当時、クラスDは存在しなかった。Dは従来のアンプとは全く違うのだ。まあ大雑把に言えばDはデジタルのD、デジタルアンプとも呼ばれている。そのココロはPWM(Pulse Wide Modulation)+パルスアンプ+LPFである。これから先を私が説明するとボロが出そうなのでやめておくが、とにかくクラスDアンプは従来のリニアオーディオアンプと違って、電力効率が良く、回路規模が小型化できて、ハイコスパで設計が可能、発熱が少ないのでヒートシンク不要で200Wぐらいまでのパワーが取り出せるという。いいことばかり書いてきたが、以前は歪みが多くて回路が複雑になるためオーディオ用には向いていなかった。これがパワーMOSFETの進化によって、大パワーをマルチチャンネルで必要とするAVアンプに搭載され始めた。カーオーディオでも普及して、現在はオーディオ用としても脚光を浴びている。

クラスDアンプは低音の馬力はあるが、中域はあっさりで、音の粒立ちが良く、透明感のある音と一般的には言われている。一時期流行した1万円以下の超小型プリメインアンプは、あっさりしすぎてつまらない音だった。ROTELの製品は中低域に独特の厚みがあってホットな音を聴かせてくる印象がある。果たしてデジタルアンプでもこの個性が継承されているだろうか。

■Design

RDA-06』は、デジタルアンプの特性を活かして放熱口が一切無い密閉されたシャーシに収まっている。側面には繋ぎ目もネジもない美しいデザインである。またサイズも幅200×高さ58×奥行き184mm、1.57kgとデスクトップの液晶モニターの下に収まるぐらいコンパクト。大型スピーカーをガンガン鳴らしても熱くなる心配はない。同社の『RDD-06』とタテヨコが同じサイズなので、重ねて使うこと前提なのだろう。フロントパネルには電源ボタン、ステレオミニのヘッドフォンジャック、リモコン用赤外線受光部、そしてボリュームがあるのみ。つまり、本機はプリメインアンプと言うよりは、入力セレクターがないので、ボリューム付きパワーアンプと思った方がいい。PCAudioの場合、DACにデジタル入力セレクターがあれば、アナログ側にセレクターがなくても問題ない。むしろ音質的に考えれば、余計な接点は極力減らしたいので、ボリューム付きパワーアンプの方がありがたいのだ。DACのデジタルボリュームは音が悪くなることが多いので、私はボリュームはアナログ推奨派である。

さらに特筆すべきことに、本機のヘッドフォンアンプの音はかなりいい。ステレオミニジャックなので変換プラグが必要になるが、『Beyerdynamic T1』クラスのヘッドフォンもキッチリ聴かせてくれる。なぜ標準ジャックが採用されなかったのが謎である。やや解像度不足を感じることもあるが低音の量感はたっぷりで、自宅で聴くならポタアンより本機を使った方がいいと思った。

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