■『多機能ペン 4in1』を使ってみて
参考として本家の『ジェットストリーム 4&1』と比べているが、その細さが一層引き立っている。
感覚としては単色のシャーペン1本くらいの細さであり、スペースの問題だけでなく、使用する際やポケットに挿す際のデザインの点でもスマートさが際立つ気がする。本体には無駄な装飾はなく、製品名はグリップ部分にさりげなく刻印されている。
しかも地と同色をあえて使うことで、光の加減で見えるか見えないかという具合にしている点もよくデザインされている。製作者が本体のデザインを壊さないように考慮したのだろう。
ヘルベチカ『多機能ペン 4in1』の細さを生み出している最大の要因はその構造にあるようだ。この製品にはノックが1つしかないが、これは本体自体を回転することで押し出す芯を選ぶようになっているからである。例えば本体付近には芯の色を表すマークが描かれており、赤い芯のマークが上に来るようにしてノックすると、赤い芯が出てくるという仕組みだ。
他の芯も同様になっており、芯を戻すときにクリップにあるボタンを押して戻す点も共通している。最初はマークを上にしたつもりでも本体が傾いていて他の芯が出てくることもあるが、慣れれば大きな問題はないだろう。ひとつだけ気になるのは音である。小さい音ではあるが、本体が動く時にシャカシャカ音がするのである。