どんなにデジタル社会になったと言っても、アナログのペンというのは欠かせない。それは紙という媒体が広く使われているためでもあるのだが、紙がすぐには廃れないだろうことを考えるとアナログのペンもこの先の残り続けることだろう。ところで、ペンにおいては機能の多さとサイズはトレードオフの関係にある。色数やシャーペンの機能が増えるにつれて、ペンの太さは太くなり一般的にデザインは複雑になっていく。私としてはシャーペンの機能は欲しいし、色数も少なくとも黒と赤と、青くらいは欲しいところである。
そこまで備えたボールペンで細身のものはないか、という中で候補に挙がるのが今回紹介するヘルベチカの『多機能ペン 4in1』である。ところで、細身のボールペンは他にもあるかもしれないが、なぜこの製品を私が薦めるかといえば、替え芯として三菱鉛筆の『ジェットストリーム替え芯0.5mm』が使えるからである。
三菱鉛筆『ジェットストリーム シリーズ』と言えば筆記具にこだわるユーザーの中でも評価の高いボールペンである。ボールペンでありがちなダマが出来にくく、書き味も滑らかなため、私はもう10年近く『ジェットストリーム シリーズ』だけをメインで使っている。したがって新しいボールペンを選ぶ際はこれらの替え芯が使えるかどうかは最優先で判断されるものなのである。もし、私と同じように『ジェットストリーム シリーズ』ユーザーでさらに細いボールペンを探している人は選択肢に加えてみるといいだろう。
■『多機能ペン 4in1』とは?
ヘルベチカの『多機能ペン 4in1』は伊東屋がオリジナルブランドとして展開し販売している多機能ボールペンである。タイプは大きく分けて2種類あり、内臓されているボールペンの色が黒、赤、青の3つか、青を除いた2つかの違いである。なお、どちらのタイプもシャーペンは内臓されている。
ヘルベチカ『多機能ペン 4in1』の最大の特徴はその細さである。多機能ボールペンと言えば大ぶりのものが当たり前の中にあって、「どうやってこの細さに納めたのか?」と不思議になるくらいの細さをしている。公式のデータでは直径9.3mmとのことだ。今回取り上げることになった理由でもあるが、リフィルとして三菱鉛筆の『ジェットストリーム替え芯0.5mm』が使えることが判っており、あの書き味に惚れている人にとっては選択肢の候補に挙がるボールペンである。