■“スポーツ自慢”は男の性?
スポーツ自慢について、男女のエピソードを集めていると、意外なことがわかってきました。それは、到底「運動習慣」とは言えないほどの運動を「運動してる!」と言い切る男性が多いということ。女子の場合、「ヨガとかやってるんだけど、最近あまり行けてなくて……」と、最初から運動の頻度の報告がセットになっている場合が多いのです。つまり、“運動とは言えないかもしれませんが……”という前置きが含まれているのです。なぜ、そうなるのかを考えてみると、男性は実物よりなるべくすごい人だと思われたいという本能が存在するため、そのスイッチがこうした些細な言葉にも入るのかなと感じます。
偉そうに、運動論について語りましたが、かくいう筆者もじつは今年の目標は「運動習慣」を手に入れること。しかし、2015年も半分が終わろうとしているのに、まだまだ習慣になっていません。
運動はやり始めると楽しいのに、やるまでが面倒……。人に聞かれると思わず「やってる」と言ってしまう男性の心理もわからなくはないのですが、ただ後から「この人やっぱり運動してないんだ」と気づかれるより、最初に「やりたいけど、やれていません」と言える男性のほうが、女性からの好感度は高いということを頭の片隅に入れておくといいと思います。もちろん、運動もスポーツも女性のためにやるのではなく、自分自身のためにやるものだということが大前提ですが。
★今日の教訓
運動しているかどうかは、盛らずに正直に言ったほうが好印象
文・イラスト/おおしまりえ
雑食系恋愛ジャーナリスト。水商売やプロ雀士などを経験し、のべ1万人の男性を接客。鋭い観察眼と男女の特性を踏まえたコミュニケーション術を研究。現在多方面にて活動中。ブログ(http://oshimarie.com)