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バランスに対応したbeyerdynamicのハイエンドヘッドフォン『T1 2nd Generation』

2015.09.23

■Performance

今回はヘッドフォンアンプにバランス接続とアンバランス接続に対応したConclusion『C-HA1』を使った。16Ω1WまでクラスAで動作するBTLステレオ4chパワーアンプを搭載。解像度が高くドライブ能力の高いヘッドフォンアンプだ。beyerdynamic『T1 2nd Generation』は音質に色付けが少なく、ヘッドフォンアンプの音、さらにその上流のDACの音をストレートに伝えてくれる。つまり一点豪華主義ではダメでヘッドフォンアンプもDACも高性能であることが要求される。DACにはResonessence Labs『INVICTA MIRUS』を使い、バランスケーブルはOSJ Special『8128-XLR』を使っている。まず、『T1 2nd Generation』をアンバランス接続した。これでも解像度は十分に高い、十分というか顕微鏡的に高いのでDACのデジタルフィルターの違いや、再生ソフトのAudirvana Plusの設定にも敏感に反応する。ちょっと明るめで伸びやかな高域は以前と変わらず、それに加えて低域の量感が増えているような気がする。

ケーブルを交換してバランス接続にすると、全ての音が鮮明になった。フルHDが4Kになったような感じだ。サー・エイドリアン・ボールト「ホルスト:惑星/木星」(96kHz/24bit)を聴くと6本ホルンの分離が良くなり低域の解像度が上がったことが分かる。また全曲中で最もスケール感のある木星パートの左右の音の広がり、楽器の定位が明確になった。めったにクラシック、しかもオーケストラを聴くことはないが『T1 2nd Generation』のオーナーはフルオケを聴かないともったいないと思った。それではアニソンはどうだろう。佐咲紗花 & TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND「SAYAKAVER./ウィッチ☆アクティビティ」(DSD64)では音の粒立ちが良く、スピード感、音の移動感がスパッと出る。キレがいい音で気持ちがいい。これはアニソンもいける。

■研究結果

beyerdynamic『T1 2nd Generation』はバランス接続に対応して、低域の解像度と中低域の厚みをより追求したモデルだ。バランス接続で使えば全音域でシャープにフォーカスの合った粒立ちのいい音が楽しめる。その解像度は顕微鏡的で、スピーカーで聴いていて気にならなかった部分がクローズアップされ、録音時の歪みが気になり出したりする。このヘッドフォンを使い続けると録音のいい音源しか聴かなくなるに違いない。特に今回は柴田淳のアルバムで気になる部分があり、その原因がDACなのかヘッドフォンアンプなのか音源なのか非常に気になった。ハイビジョン放送で見たら女優の肌荒れまで見えるようになったという現象にも似ている。繊細なところまで再生するモデルなので、どこまでも高音質を追求したい人にオススメしたい。

●やはり『T1』はバランス接続がベスト
●『T1 2nd Generation』はアンプとDACを選ぶ
●『T1 2nd Generation』は女性ボーカルが特にいい
●『T1 2nd Generation』は打ち込みの低音もいい

(文/ゴン川野)

ゴン川野のPC Audio Labオーディオ生活40年、SONY『スカイセンサー5500』で音に目覚め、長岡式スピーカーの自作に励む。高校時代に150Lのバスレフスピーカーを自作。その後、「FMレコパル」と「サウンドレコパル」で執筆後、本誌ライターに。バブル期の収入は全てオーディオに注ぎ込んだ。PC Audio Labもよろしく!

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