■定型文×深まらないワンパターン質問はまるで物件検索
続いては、メールの送り方で見えるその人の婚活へのスタンスについて。ネット婚活中に相手からメールをもらうと、受け取った側はまず「個別メール」か「定型文メール」かを考えるそうです。
「はじめまして、プロフィール見てとても魅力的だなと思いました! よかったらメールからよろしくお願いします」
なんて具合に、誰にでも送れるメールは、もちろん定型文。もらったほうもうれしくないし、当然、スルー対象になるそうです。そんなメールに返信をしてみたという30歳の知人女性は、相手の“物件検索”のようなノリに驚いたそうです。ひとまず「こちらもよろしくお願いします」で、会話を始めてみたものの、相手からは突然
「付き合うまでに時間はかかるほうですか?」
という唐突な質問が。
「そんなかかるほうではありませんが、どういう意味での“お付き合い”ですか?」
と返してみると、
「こちらは付き合ってから知りたいです。付き合ったら甘えるほうですが?」
と彼女の返信には触れず、淡々と聞きたいことのみを聞いてくる始末。この後も「一人暮らしなんですか?」「結婚は考えていますか?」「実家はどちらなんですか?」と、もう会話というより、条件確認としか思われないメールの内容に、「聞きたいのでしたら、まずご自身のことから教えていただけませんか?」と返してみたものの、それすらもスルーされたため、彼女は愕然としたそうです。
会話やメールのスキルというのは、性格より場数が重要になるスキル。どんなに内向的な人でも、人前でしゃべる機会が多ければ、ある程度は話上手になるもの。2番目の彼は、メールもダメということは、きっと友達も少なくメールのやりとりすらほとんど経験がないのかもしれません。
今日は、男性のネット婚活でのイケてないメール作法について紹介しましたが、「会うとギャップがある」とか「相手の質問に答えない」のは、普通の人でもありがちことかもしれません。あなたのメール作法、大丈夫ですか?
★今日の教訓★
メールは相手を想って誠実に打つべし
文・イラスト/おおしまりえ
雑食系恋愛ジャーナリスト。水商売やプロ雀士などを経験し、のべ1万人の男性を接客。鋭い観察眼と男女の特性を踏まえたコミュニケーション術を研究。現在多方面にて活動中。ブログ(http://oshimarie.com)