●戦う英国紳士の“戦闘服”を手掛けたのは、トム フォード
エレガントでセクシーなボンドの衣装も作品の魅力のひとつ。その衣装を担当するのは、「慰めの報酬」から3作品連続でアメリカのラグジュアリーブラン「トム フォード」が手掛ける。今回、トム フォードはコスチュームデザイナーのジェニー・テミムと連携し、イブニングウェア、スーツ、シャツ、ニットウェア、ネクタイ、アクセサリーなどを提供。
トム フォードの社長兼CEOのトム・フォードは「『スペクター』でジェームズ・ボンド演ずるダニエル・クレイグの衣装を再び担当することができて、この上なく幸せです。ジェームズ・ボンドは、そのエレガンス、スタイル、そしてラグジュアリーを愛する“トム フォードマン”の象徴です。このアイコニックで伝説的なキャラクターの衣装を担当することができ大変光栄です」と喜びを語る。
実際、同ブランドでは、完璧な生地の選定、裁断、縫製を行うことで、アクション時においてもその美しさを損なわぬよう仕上げている。まさに、戦う英国諜報部員に相応しいスーツなのだ。
取材・文/寺田剛治
モノ誌や旅行誌の編集部を経たのち、フリーの編集&ライターとして活動。玩具関連の仕事が多いが、なんだかんだ言って雑色系。「一度はみたい!日本一百景」(洋泉社)の企画・編集をしたのをきっかけに、全国の日本一を取材がてら探して回るのが趣味に…。鉄道関連の仕事も多く、「走れ、さんてつ!」(徳間書店)、「中井精也のテツ模写」(洋泉社)も企画した。