早速トレンチコートを試着してみる。仕立ての良さ、着用した際の端正なライン、そして軽さに驚いた(サイズ40のロングトレンチで1250g)。サイズ40で着丈96cmの短い方を試着したが、カジュアル感があり合わせやすい。続いて着丈105cmのロングを試してみた。裾にボリューム感があるためバックのシルエットも美しく、全体のバランスを考えると自分にはロングの方があっているようだ。
綿100%の生地は耐久撥水加工が施されている。撥水加工はドライクリーニング10回程度まで耐えうるとのこと。たて糸とよこ糸の色を変えているため、光沢感があり、とくに黒と緑の糸で折り込まれている「ディープカーキ」は特長が良く出ている。個人的にトレンチで重視しているのが衿の立ち方だが、衿裏の山刺しステッチや台衿のステッチでしっかりと衿が立つ。
ボタンつけは手作業で行われており、根元をしっかりと巻いているためボタンが立ち、ボタンのかけ外しがしやすい。袖口のベルトも袖口から高い位置につけてあり、長年の着用で袖口が擦り切れたときに補修をしてもバランスが保てる工夫だという。私には袖が長すぎたが、スタッフの方のアドバイスで切らずに一折りして対応することにした。折っても全く違和感がない。ステッチの出ない裾仕上げや、落ち止めがついたベルトなど細部にまで気を使っているのもうれしい。
ボタンをきちんと留めてベルトをキュッとしめた時はもちろん、前を開けた状態でも(暑がりの私はこのパターンが多い)崩れない美しいシルエット。総合的に見てもかなりクオリティが高く「100年コート」の実力を感じる。ロングトレンチのカラーはベージュ、ネイビー、ディープカーキの3色。ダーク系の2色も端正な色合いで迷ったが、手持ちのコートと重複するのでベージュを選んだ。価格は8万9000円(税抜・以下同)。
商品を購入して「100年コート」のサイトから「『100年コート』100年オーナープラン」に登録すれば、丈詰め、袖口、裾周りの補修、裏地やボタンの交換、ネーム入れなど、有料でメンテナンス・サポートサービスを受けることができる。
女性用はトレンチコート(8万2000円)、ロングトレンチコート(8万9000円)、バルマカーンコート(7万3000円)の3タイプ。男性用はトレンチコート(8万9000円)、ロングトレンチコート(9万9000円)、バルマカーンコート(7万6000円)、ロングバルマカーンコート(8万2000円)の4タイプ。