ユニクロのフリース…
このフレーズに懐かしさを感じるのは、20代前半より上の世代だろう。1998年にオープンしたユニクロ原宿店をきっかけに⽇本全国で広まったフリース。ヒートテックの台頭ですっかり影が薄くなった感のあるこのかつての大ヒット商品について、興味深いアンケート調査が実施されたので、早速、紹介していきたい。
昭和生まれの92.3%は知っている、1998年のヒット商品「ユニクロのフリース」!
はじめに、1998年にユニクロの名を全国に広めるきっかけにもなった“フリースの大流⾏”について知っているかを昭和生まれに聞いてみた調査では、「大流⾏したことを知っている(68.9%)」「大流⾏したことを、やや知っている(23.4%)」と回答した割合は9割以上に上り、フリースの流行がいかに印象的な出来事だったのかわかった。また、当時まだ生まれていなかったり、当時9歳だった平成生まれの中でも46.1%が知っているという結果に。
Q.フリースが⼤流⾏したことを知っていますか。(昭和生まれ)
当時は、もはや一家に⼆枚以上が常識だった︕フリースは今も愛⽤されるアイテムに定着。
昭和生まれにフリースを知ったきっかけについて聞いてみた調査では、「ユニクロのフリースの流⾏をきっかけに知った(56.9%)」「ユニクロのCMをきっかけに(51.1%)」など、ユニクロをきっかけにフリースを初めて知った人が多いことが明らかに。
ではあの当時、フリースはどれくらいの人が何枚持っていたのだろうか。昭和生まれの所持状況についての調査において、自身がフリースをこれまでに所持したことがある人は83.4%、家族が持っていたことがある人は63.4%という結果に。
また、前問で所持していたと回答した人に対し、1998~2005年当時の所持枚数と、現在の所持枚数に分けて質問が行われると、1998~2005年当時、複数枚持っていた割合は70.1%で、多くの家庭で着⽤されていたことが分かり、一家に1枚どころか「一家2枚以上」の状態であったことがわかった。
現在でも、1枚以上持っている人が73.5%おり、変わらずフリースが愛用されているアイテムであることが伺えた。
フリースを初めて着た時の印象とは!?
昭和生まれが初めてフリースを着た時の印象についての質問では、「暖かさ(81.0% )」「軽さ(72.5%)」を回答する割合が最も高い結果に。平成生まれが「軽さ」に対して半数の35.0%が回答していることからも、「軽さ」に対する印象が強いことがわかる。
1998年にフリースが流行した当時、ユニクロ原宿店での連日の大行列の様子や、値段の安さ、カラーの豊富さ等が話題になったが、中でもフリースの「暖かさ」や「軽さ」が特に注目された。多くの人が当時実践していた冬のファッションや防寒対策は、衣服を何枚も重ねた厚着やカイロを貼ることだったが、フリースが登場したことで、「暖かい服=重たい・分厚い」といった概念を打ち砕く⾰新的なアイテムとなった。
Q.フリースを初めて着た時の印象・感想を教えてください。(昭和生まれ)