『ペプシJコーラ』のCMで共演したスターたち(上段左から)YouTuber・Fischer’s、演歌歌手・石川さゆり、声優・上坂すみれ、プロレスラー・棚橋弘至、ロックバンド『X JAPAN』のギタリスト・SUGIZO。(下段左から)青森県黒石市のゆるキャラ・にゃんごすたー、グラビアアイドル・浅川梨奈、ロックバンド『RIZE』のベーシスト・KenKen、DMC(DISCO MIX CLUB)世界最年少チャンピオンのDJ RENA。
ジャンルが異なる12人が踊った!
あの石川さゆりが着物姿で登場し、ロック調のソーラン節に合わせ、キレッキレのダンスを披露。さらに声優の上坂すみれ、プロレスラーの棚橋弘至、青森県黒石市のゆるキャラまで登場するお祭り動画が爆発的な再生数を記録した。
このお祭りダンス動画の正体は、サントリー食品インターナショナル『ペプシJコーラ』のWebオリジナルムービーだ。4月発売に合わせ、「TikTok」の撮影手法を取り入れて配信。3週に分けて12本を公開すると、若者を中心にたちまち話題となり、SNSを席巻。再生回数は累計1800万回を突破し、まさにお祭り騒ぎのプロモーション成功劇となった。
いち早くトレンドを取り入れた、サントリー食品インターナショナルの佐藤竜生さんが話す。
「新発売の『ペプシJコーラ』のコンセプトは〝Japan & Joy〟。テーマには〝日本の祭り〟を設定し、テレビCMでは日本の祭りを豪華に表現しました。その一方で、マス広告には届かないSNSユーザーへの認知拡大を図るための施策も実施。2018年に急拡大したTikTokを使ったのです」
動画制作プロジェクトがスタートしたのは去年。10代のインタビューで注目のアプリを聞いたところ、「TikTok」と答える人が多かった。〝次に来る〟という意識がチーム内で高まり、Webムービーの制作につながったという。ユーザーもマネしやすい、手の動きが印象的だ。
SNSの運用・分析を行なうアンドゼン代表の堀越大樹さんは、「同じ動画を撮ってみたいと思われることもTikTokでバズる動画やハッシュタグの特徴。模倣することでオリジナリティを発揮する……これもTikTokの特徴です」と語る。