昨年から今年に入り人気に火がつき、ギャンブル的な要素が強まってサービスも拡大。視聴者にとっての魅力は「普段は会えないようなすてきな人と会話ができ、その人の夢を応援できる」こと。一方の配信者は、そんなファンの心をいかに摑み、夢を叶えられるのかを日々模索する。
ライブ配信アプリ経済の構図
ライブ配信アプリとは、配信者(ライバー)を視聴者(ファン)が応援するプラットフォーム。ライバーの人気を上げるためにはフォローボタンを押すほか、デジタルギフト(投げ銭)を購入し、プレゼントするとライバーの格付けが上がる。ライブ配信ではフォローだけでの応援も可能だが、イベントではライバーの人気はギフトの総額で決まるので、ファンは大量のギフトを購入する。
10代が熱狂する日本発の神アプリ【MixChannel】
【日本発】【サービス開始2013年12月】【累計1000万以上ダウンロード】
★ほかのアプリと比べ、女子高生など若いユーザーに支持されている
★合計100万円獲得など豪華なイベントが多い
★企業からも注目されるインフルエンサーが誕生している
日本発のアプリ。従来、動画投稿をメインとするSNSアプリだったが、現在のようなライブ配信のサービスを2017年10月に開始。配信の時間制限は設けていないが、30分~1時間が多い。通常は素人によるライブ配信がメインで、数々のイベントも用意される。モデル・Vtuber声優の起用コンテストのほか、年に数回100万~150万円相当の景品が贈呈されるイベントが目玉となっている。また、企業との関わりも注目される。大塚製薬『ポカリスエット』がアプリ内で「ダンス選手権」を開催し、優秀作をテレビCMの一部として放映。また、昨年末にはアプリ内で約70万人とフォロワー数1位の双子・りかりこが『Y!mobile』のテレビCMで有名タレントとともに登場した。
取材・文/安藤政弘