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【意外と知らないバイクのこと】昔は走っていた2ストエンジンって何?

2018.11.04

A:ものすごく楽しい、バイクらしいバイク

「2スト」とは2ストロークの略。対になるのは「4スト」で、こちらは4ストロークの略です。ストロークとは、行程のこと。2行程で1サイクルの動作をするエンジンを2スト、4行程で1サイクルの動作をするエンジンを4ストといいます。2サイクルエンジン、4サイクルエンジンと呼ばれることもありますが、意味は同じです。

行程ってなんだ? 4ストエンジンは、吸入、圧縮、燃焼、排気という4つの行程をひとつのサイクルとして動いています。一方の2ストエンジンは、掃気&吸気圧縮、燃焼&掃気という2つの行程をひとつのサイクルとして動きます。何言ってるかよく分からないと思いますが、そういうものだとご理解ください。お分かりの通り、2ストと4ストではメカニズムはかなり違っています。

乗り手目線で2ストの特長を語れば、とにかく楽しい! これに尽きます。2ストエンジンは機構がシンプルで、エンジン自体が軽量コンパクトです。バイクというハードウエアにおいて最大の重量物であるエンジンの軽さは、運動性能の高さに直結します。つまり、ヒラヒラと軽快に走ってくれるわけです。

さらに、エンジン自体のフィーリングが(基本的に)ピーキーでこれまた楽しい! ピーキーとは、基本的には高回転型で、なおかつトルクを発生する回転域が狭いという特性のこと。低回転域ではゲホゲホいうだけでちっとも進まないのに、ある回転域に達すると突然狂ったように回転が上がりパワーを発揮するというシロモノです。扱いにくくて、難しい。もちろん2ストエンジンにもいろいろなキャラクターがあって、マイルドさ、扱いやすさを重視したものもありますが、イメージとしてはピーキーで手強いのが2ストです。

ホンダ NSR250R SE

なぜそれが楽しいのか。ひとつには、強烈な加速感が挙げられます。低回転域ではゲホゲホ、ゲホゲホと唸っていたエンジンが、回転が上がるにつれてパラン、パンパララランと徐々に排気音が整い、ついにはパアアアアァァィィィィンン! と速やかに吹け上がりながら気持ちよく加速する。これもう、たまりません。また、エンジンブレーキがあまり効かないので、ブレーキングからのシフトダウンがパランパランと軽快に決まる。さらに言えば、コーナリング中にスロットルをパーシャル(一定)にするとちょうどパラランとパワーが出すぎない領域に差し掛かるので、ギクシャクしにくい。よりシビアにコーナリングを突き詰められます。

スズキ RGV-Γ250SP

他にも2ストエンジンにはバイクを楽しくしてくれる要素がたくさんあるのですが、残念ながら現在は一部の外国車や競技用車両を除きほぼ絶滅してしまいました。燃焼をコントロールしにくい2ストは、排ガスの浄化や燃費など現代に求められる要件を満たすには不利なのです。現在は、マニアを中心にかなり高値で取引されている2ストエンジンのバイク。バイクの原点とも言えるかもしれません。

取材・文/高橋 剛

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