奨学金の滞納が住宅ローンにも影響
奨学金の返還が完了していなくても住宅ローンを組むことは可能です。ただ住宅ローンを組む際の審査では奨学金の返還状況も対象となるので、借入額に制約が加わってしまう可能性もあります。そのため可能な範囲で繰上げ返済を行い、住宅ローンを組む年齢になるまでに奨学金の返済を終えておくというのが理想です。逆にあってはならないのが奨学金の滞納です。住宅ローンの審査の際に個人信用情報機関に登録された情報が金融機関によってチェックされます。そこに滞納者として登録されていると経済的な信用度が低いと認定されて住宅ローンが組めなくなる場合があります。
奨学金を滞納すると私財が差し押さえられる
奨学金を滞納し続けると利子や延滞金を含めた未払いの奨学金の一括返還請求の通知がきます。それも無視してしまうと支払督促といって簡易裁判所を通して一括返済を求める通知がきます。この書類を受け取って2週間以内に返送しない場合、仮執行宣言付支払督促が届き、いつ預金や給与など、どの財産が差押えられてもおかしくない状況に陥ってしまいます。
奨学金をきちんと返済していかないと将来の自分の首を絞めることになります。さらに返還金は次世代への貸与資源ともなり、未来の学生の学びにも直結します。筆者も奨学金を利用しましたが、それも過去に奨学金を借りた人がきちんと返還義務を果たしているからこそです。
現在返還中の人、これから返還していくという人も過去から受け継がれてきたものを未来に繋げていくということを意識して、奨学金の返還をしてみてはいかがでしょうか。
文 / くらみ