コードが絡まる、動きづらい、断線しやすい…
そんな有線イヤホン特有のストレスも、ワイヤレスイヤホンにすればすべて解決!徒歩での移動中、さらにスポーツの最中でも快適に音楽を楽しめるため、利用者は増え続けているようだが、実際のところ、どのくらいの人が使用しているのだろうか?
ワイヤレスイヤホン、人気のタイプ1位は「左右一体型」
現在のイヤホンやヘッドホンの使用率は69%で、有線イヤホン・ヘッドホン(以下有線イヤホン)は60%、ワイヤレスイヤホン・ヘッドホン(以下ワイヤレスイヤホン)は21%だった。
ワイヤレスイヤホンの形状については、1位「左右一体型」(左右のイヤホンがコードまたはネックバンドでつながっているもの)59%※1、2位「完全独立型」(完全にコードが無く左右のイヤホンが独立しているもの)35%(※1)3位「ワイヤレスヘッドホン」20%(※1)という結果に。(※2)
※1:ベース:ワイヤレスイヤホン・ヘッドホンユーザー
※2:使用率の結果は、別途実施した事前調査(全国15~59歳の男女を人口動態比率に基づき性年代で割付け/10,000サンプル)より
主な使用シーンは「移動中」。ワイヤレスイヤホンの特徴は「スポーツ・運動」
ここからは有線イヤホンユーザー600名、ワイヤレスイヤホンユーザー200名に行われた質問の結果を見ていく。
使用シーンについては、どちらも「電車やバスでの移動中」「徒歩での移動中」と、通勤や通学などの移動中に多く使用されていることがわかる。
ワイヤレスイヤホンに特徴的だったのは「スポーツ・運動をしながら」の割合が高い点。有線イヤホンの10%に対し、ワイヤレスイヤホンは26%だった。コードがなく動きやすいのでやはりスポーツに適しているようだ。
反対に「テレビやDVD、無料動画を観るとき」は有線イヤホンの方が高くなっている。ワイヤレスイヤホンはBluetooth機能がある端末に使用が限られることが関係しているのかもしれない。
※3:以下の通り定義
有線イヤホンユーザー…有線イヤホンのみ使用者
ワイヤレスイヤホンユーザー…ワイヤレスイヤホン使用者(有線イヤホンの使用の有無は問わない)
ワイヤレスイヤホン、平均購入価格は有線イヤホンの2.8倍
続いて購入価格を比較する。有線イヤホンは「3,000円未満」が6割弱に対し、ワイヤレスイヤホンは20,000円以内の高価格帯のなかで分散している。平均価格では有線イヤホンは3,991円、ワイヤレスイヤホンは11,063円と大きな差が見られ、ワイヤレスは有線に比べてかなり高額な買い物となっていることがわかる。
有線イヤホンユーザーの不満は「コードが絡まる」がダントツ。半数が「ワイヤレスイヤホンを買いたい」
有線イヤホンユーザーにワイヤレスを買いたいか聞いた調査では、「とても買いたい」(18%)、「まあ買いたい」(33%)と半数が買いたいと回答していた。買いたい理由は、1位「コードが絡まることにストレスを感じているから」(71%)、2位「端末とコードでつながっていると動きにくいから」(60%、3位「有線のものはコードが断線して壊れやすいから」(40%)など、有線イヤホンに対する不満が多く上がった。特にコードが絡まることに対する不満は大半のユーザーが感じている様子がうかがえる。
買い替え検討者の重視ポイントは「手頃な価格」。予算は5,000円未満が63%
では、ワイヤレスイヤホンを買いたいという人が重視するポイントは何なのだろうか。 1位は「手頃な価格」(75%)、2位「音質」(59%)、3位「充電の持ち」(40%)と続く。
また、予算について尋ねた所「3,000円未満」と回答した人が26%、「3,000~5,000円未満」と回答した人が37%だった。購入するなら5,000円未満で検討している人が多く、ワイヤレスイヤホンユーザーの実際の購入価格と乖離がある。
コードから解放され、快適性からニーズのあるワイヤレスイヤホンだが、これから購入したい人にとっては主にその価格がネックとなりそうだ。
<調査概要>
調査主体:マクロミル
調査方法:インターネットリサーチ
調査対象:有線イヤホン、ワイヤレスイヤホンを使っていると回答した全国15~59歳の男女(マクロミルモニタ会員)
割付方法:事前調査(人口動態比率で割付)の有線イヤホンユーザー・ワイヤレスイヤホンユーザーそれぞれの
出現比率に基づき、性別×年代別で割付
有線イヤホンユーザー600サンプル・ワイヤレスイヤホンユーザー200サンプル/合計800サンプル
調査期間:2018年10月9日(火)~2018年10月10日(水)
出典元:株式会社マクロミル
構成/こじへい