実際にマンネリが解消されたのは36%程度
マンネリ解消のために動いて、その後どうなったかが気になるところ。実際に解消されたと答えたのは36%と少ない印象だ。
ところが、マンネリが解消されなくとも「パートナーとの関係は続いている」と答えたのは62%。6割以上の方が、例えマンネリでもパートナーとの関係を継続しているようだ。中には、マンネリだと認めたうえで結婚に踏み切ったという人も。マンネリを引きずったままのカップル(夫婦)でも、良好な関係を築けるものなのだろうか?
「長く付き合い、カップルから夫婦へと形を変えていくと、それぞれの役割や相手に求めるものも変化していきます。例えば恋人から妻へ、妻から母へ、といった具合です。相手に求めるものが変われば、マンネリは次第に大きな問題ではなくなってくることがあります」(松下弁護士)
実際に、
「マンネリだけど一緒にいるのが楽だし嫌いじゃなかったので、7年付き合って結婚して今にいたります」(33歳/女性/公務員)
「マンネリは良くいえば気を使わず、空気のような存在になることだと思う。刺激が欲しい人には苦痛かもしれないけど、結婚するのには安心(平和) が一番だから、私はマンネリのまま結婚へ。結婚後は子供の事や舅・姑問題などで結構忙しいので、旦那とはマンネリくらいが楽でいい」(41歳/女性/パート)
など、「マンネリだけど結婚した」と答えた人のなかには、前向きなコメントが多く見られた。マンネリをプラスに考えられる人こそ、それを乗り越え、新たな幸せをつかめるのかもしれない。
「上手くいっているマンネリカップル(夫婦)は、恋愛関係のほかにも充実できる趣味や生きがいを持っていることが多いです。趣味などが充実していれば、楽しい生活を過ごすことができ、心に余裕が生まれます。その結果、相手にも優しくでき、良好な関係が築けるのではないでしょうか」(松下弁護士)
また、逆に良好な関係を築けないのはどんなカップル(夫婦)なのだろうか?
「常に愛されていることを実感したい人は、マンネリに陥ってしまうと、他に刺激を求めてしまうことも。結果、浮気や不倫などを招いてしまい、破局につながりかねません」(松下弁護士)
一度もマンネリになったことのない人が気を付けているのは、「髪型や服装に気を使う」こと!
「そもそもマンネリになったことがない」という人に、何か気を付けていることがあるかを問うアンケートが行われた。すると、気を付けていることがあると答えたのは32%。
「どんなことに気を付けているのか」については、「髪型や服装に気を遣う」ことがトップだった。
「空気みたいな存在になり、あまり格好にこだわらなくなってしまい、いつもパジャマで家デートになってしまった」(23歳/女性/専業主婦)というマンネリ経験者の意見もあるため、外見にこだわるのは大事なことかもしれない。
長く付き合っているカップルはもちろん、これから一生一緒にいるだろう結婚相手に対して、マンネリに陥らないよう、皆さん気をつけているようだ。
さまざまな男女トラブルに関わってきた松下弁護士は、マンネリにならないために実は一番大事なことについて次のようにコメントしている。
「マンネリにならないためには、相手への思いやりと感謝の気持ちを忘れないことです。そのためには、記念日などにこまめに贈り物をして、相手への感謝の気持ちを目に見える形で表現しましょう。また、二人だけの記念日を新たに作っても、お互いだけの特別感が得られて、良いかもしれません。
他にも、恋人(配偶者)に服や化粧品を選びに付き合ってもらうことも効果的だと言えます。相手に自分に似合うものを選んでもらったりすることで、相手にどう見られているか、どう見られたいかを客観視でき、また、お互いの魅力を再発見する機会になるといえます」(松下弁護士)
<監修者:松下真由美>
レイ法律事務所所属の弁護士。静岡県出身。明治大学法学部法律学科、中央大学法科大学院卒。 離婚事件等を始め、多くの男女トラブルを取り扱う。テレビ番組出演、テレビドラマ監修、雑誌取材、セミナー講演など幅広く活動中。
【レイ法律事務所 松下真由美(弁護士)プロフィール】
http://rei-law.com/introduce/m-mayumi
※めちゃコミック調べ
<調査概要>
・調査時期 :2018年7月31日(火)~2018年8月1日(水)
・調査方法 :インターネット調査
・調査人数 :1,889名(女性:1,740名 男性:149名)
・調査対象 :めちゃコミック会員
出典元:株式会社アムタス
構成/こじへい