2.昔より食べる量が同じ、もしくは減っているのに痩せにくくなっている
●原因
「男女共に30代~40代になると、年齢と共に基礎代謝が落ちます。また同時に筋肉量も落ちるため、食事の量は変わらなくても痩せにくい体になってしまいます。20代の頃と同じような食事量を摂っていると体重は増量します」
●対策
・筋肉を鍛えて筋力をつけることで、基礎代謝がアップし、痩せやすい体質に。
・より効果的にダイエットをするには、太もも、ふくらはぎ、お尻などの大きな筋肉を鍛えるほうが良い。
・運動だけにこだわらず、6~7時間程度の睡眠、一日3食バランスの摂れた食事も含めたあらゆる面で規則正しい生活を送ることが大切。
3.食事を抜かしているが太ってしまっている
●原因
「一日の総摂取カロリー数を気にして、一日2食のみなど、間食か食事かが分からない食生活を送っている人が多くいます。特に朝はゆっくり寝たい、準備に忙しいなどの理由から朝食を摂らない人が多いです。
朝食を摂らないと、代謝が低くなる、昼食の吸収率が高くなる、便秘になるなどの理由から、痩せにくく太りやすい体になってしまいます」
●対策
・朝食を欠食して一日の総摂取カロリーを減らすよりも、外食を控えることのほうが大切。
・朝食を食べる習慣のない人は、バナナ一口でもいいので、朝、何か口に物を入れることからはじめる。
・一日3食バランスの摂れた食事を摂る。
「原因が分からない場合には、1でご紹介したチェックリストを参考に、まずは生活習慣をチェックし、原因を探してみてください。病気が原因で痩せにくくなっていることもありますので、体重が増え続けるなどの異常な状態があれば、すぐに病院を受診してください」
取材協力
林博之先生
東京慈恵会医科大学卒業後、東京厚生年金病院形成外科医長を経て、平成17年ダイエット専門院 渋谷DSクリニックを開設。渋谷院院長就任。医学的根拠に基づいた正しいダイエットを提唱する。
https://dsclinic.jp/
取材・文/石原亜香利
※記事中のデータ等は取材時のものです