「最近、そんなに食べていないのに太る」「痩せにくくなった」と感じることはないだろうか。ダイエットしたいなら、余計にはがゆく感じることだろう。そこで、病気によるものではない前提で、あまり食べていないのに太る原因と対策をダイエット専門医に聞いた。
3パターンから少食なのに太る原因と対策を解説!
少食なのに太るという場合、事情は人によって異なるだろう。そこで次の3パターンに分けて探ってみたい。医療ダイエット外来 渋谷DSクリニックの渋谷院院長 林博之医師に、それぞれの原因と対策を教えてもらった。
1.もともとあまり食べないのに太る
●原因
「人によって食べる量は異なるため、一概にどうして太るのか言い切れません。もしかしたら本人は『それほど食べていない』と思っていても、周りから見たら食べ過ぎに見えることもあります。まずは、現在の生活習慣をチェックしてみることが大切です」
【生活習慣チェックリスト】
・毎日6~7時間程度の睡眠が取れているか
・食事を摂る回数と時間は適切か
・一日に水分をどれくらい摂っているか
・定期的に運動をしているか
・女性の場合、生理周期はどうなっているか
「睡眠時間が少ない、水分の摂取量が極端に少ない、一日2食、夜遅い食事が多いなどの生活習慣面で問題があれば、それが原因で痩せない可能性があります。
生活習慣が乱れることによって、交感神経の働きが鈍ると体の代謝が悪くなり、それほど食べていないにも関わらず太りやすくなります」
●対策
・一日6~7時間の睡眠をとる(睡眠時間が短いと、肥満に関係するホルモンが分泌され太る)
・一日3回、栄養バランスの摂れた食事を摂る。バランスの悪い食事、例えば炭水化物抜きなどや、夜の遅い食事は太るためNG。どうしても夜遅くになるなら消化の良いものを。
・汗の量、運動、年齢から必要量は人それぞれだが、人は一日に水分を約1.4リットル排出している。この1.4リットルを目安に糖分なしの水分、水やお茶などを摂る。ただし、水分の摂り過ぎは胃腸の冷えやむくみの原因になるので注意。