3位:三井住友信託銀行(平均年収592万円) ~国内最大の信託銀行。賞与にはグループ全体・個人の業績ともに反映~
資産運用残高では国内金融トップ。企業年金受託残高などでも信託銀行トップを誇る「三井住友信託銀行」。「本人参加型」を掲げて社員一人ひとりの納得感を高める評価制度に力を入れている。「報酬についての満足度は高かったです。新卒の場合はその経験年数によって、順当に上がっていきます。昇給時にはその時点で必要な資格試験のポイントが設定されています」(財務/30代前半男性/年収1000万円)、「入社10年前後までは年功序列の賃金体系となっているが、その後は役職や業績により大きく差がつく。賞与査定は妥当である」(コンサルティング営業/30代前半男性/年収850万円)などの声が印象的。
2位:三菱UFJ信託銀行(平均年収694万円) ~金融No.1の三菱UFJフィナンシャル・グループ傘下~
グループ内の組織再編で信託事業に特化する方針となった「三菱UFJ信託銀行」。成果を反映するため、給与体系面では職務給・職能給をともに導入している。「本邦銀行のなかではトップレベルの処遇であり、報酬については満足いく水準といえる」(トレーダー/20代前半男性/年収800万円)、「給与水準は非常に高い。30歳で900万円~になり、1000万円も残業代次第ではあり得ます。ただし、今は20時半以降の残業は一切禁止です(※)」(法人営業/30代前半男性/年収900万円)などの口コミが見られた。
※2016年度に関する投稿
1位:新生銀行(平均年収710万円) ~独自サービスで差別化。モチベーションを高める納得度の高い報酬体系~
ITなどを活用した付加価値の高いリテールビジネスに定評のある「新生銀行」。「Tポイントプログラム」や「ハッピーバースデー円定期預金」など独自のサービスを多く展開している。透明性や納得度の高い人事制度づくりに取り組み続けており、2015年にも役割期待・キャリア形成に応じた報酬体系に改定。「フリンジ・ベネフィット」(通常の給与以外の経済的利益)の提供にも力を入れている。口コミでは「報酬は良いほうであると思う。不満を持っている人は見たことがない。30代のうちに1000万円近くもらえるのはかなり恵まれていた」(金融システム開発/20代後半男性/年収950万円)などの声があった。
30~40代で年収1000万円超えの高収入が目立った銀行業界の年収ランキング。高収入の裏側で、『半沢直樹』のように日夜、様々なものと戦っているのだろう。
<調査概要> 「銀行業界の年収ランキング」
調査対象:『日経業界地図 2018年版』(日本経済新聞出版社)に記載があり、対象期間中に「キャリコネ」に雇用形態が正社員のユーザーから給与明細投稿が20件以上寄せられた銀行業界に属する企業
対象期間:2013年4月1日~2018年3月31日
※本ランキングの平均年収はユーザーから寄せられた情報をもとに算出しており、企業が発表している数値とは乖離がある場合がある。
出典元:株式会社グローバルウェイ
構成/こじへい