今年発売された新製品のみに限定して行なった炊飯器ガチ評価テスト。続いては特徴的な3つの切り口でラベリング、同じく3人のプロが炊き上がり、冷チン、操作性をチェックした。
非圧力系のしゃっきり食感
三菱電機『本炭釜 NJ-AW109』
オープン価格(実勢価格約12万3000円)
本物の炭を削り出した本炭釜に、大火力、連続沸騰、高断熱という3つのアプローチで三菱流かまどご飯を再現。圧力をかけずに炊くため米に負担がかからず、一粒一粒が際立つ炊き上がりに。「銘柄芳潤炊き」は41銘柄に対応。
サイズ:W285×D320×H249mm、約5.7kg
炊飯容量:0.5〜5.5合
炊飯時間:60分(匠芳潤炊き・無洗米モード)
内ブタのダイレクトセンサーが、炊飯量を検知し、0.5〜5合まで火力を細かく自動調整。
【内釜】本炭釜
炊き上がり評価
●旨味が深く、がっつり食べたくなる
米粒のハリ感、照り、大きさも申し分なく、粒に主張を感じられる。香ばしく、食味のコクもしっかりある。おねば、もっちり感は少なめで、しゃっきり感が強い。
冷凍→レンチン評価
●おいしさに変化なし
硬さがしっかり残っていて、噛みしめるほどに、甘味も感じられる。炊きたてと比べても遜色なし、という意見でほぼ一致を見た。
操作性評価
メニュー画面はバックライト液晶で文字も大きく、視認性が高い。十字ボタンで選択、好みをグラフ化した独自表示もユニークだ。
〈KOIKE’S REVIEW〉★★★★☆
粒の顔が見えるしっかりとした炊き上がりで、飲み込む時にも粒を感じる。非圧力系炊飯の特徴がよく出ている。
〈SAIJYO’S REVIEW〉★★★☆☆
炊きたての香りがよかった。やや硬めだが、好みの味わい。冷チンしても変わらぬおいしさにはオドロキ。
〈HARAGUCHI’S REVIEW〉★★★★☆
デカ文字に加え、音声ナビや十字キーを搭載、多彩なメニューも容易に使える。おひつ型デザインもかわいい。
取材・文/原口りう子