日本人の誰もが大好きな土鍋炊きご飯。その味を追求すべく、三重県四日市の萬古焼土鍋釜を採用するタイガー魔法瓶は、7月発売のハイエンドモデルをチェックした。
タイガー魔法瓶『土鍋圧力IH炊飯ジャー<炊きたて> JPH-A101』
オープン価格(実勢価格約12万円)
厳選された土に炭化ケイ素を配合、4度の焼き工程を経て完成した特製内釜を採用。蓄熱性と熱伝導に優れた土鍋釜と、遠赤土かまどによる高火力がお米の旨味を引き出す。おひつとして使える土鍋フタ付き。
サイズ:W261×D325×H220mm、約7kg
炊飯容量:1〜5.5合
炊飯時間:60分(無洗米・標準)
土鍋ご飯の味わいを存分に
原口 タイガーの炊飯器は料理家や食ライターなど、食関係者の間でも人気。日本人好みのもちもち系ご飯が得意です。
小池 いやぁ、コレはスバラシイ! お米のポテンシャルが十分に引き出されています。私は5項目で満点評価をつけました。
西條 粒立ちが良く、濃厚な味わいでした。硬さも私にはちょうどいいですね。何よりおこげの香りが食欲をそそります。ただ正直いうと、冷チンのほうがおいしい気がしたのですが……。
小池 確かに冷チンでも、甘味、旨味をしっかり感じ取れました。
原口 冷チン、あなどれず、ですね。やはり土鍋の力でしょうか。
小池 それはあると思います。おこげができるのは火力が強い証拠。土鍋を生かした炊き方が徹底的に研究されていますよね。
原口 同社は健康志向をキャッチしたメニューづくりにも意欲的です。低糖質の米粒状加工食品に対応する炊飯器も発売していますし。
西條 そうなんだ。奮発して、母親にプレゼントしようかな。
ねばりと弾力を引き出す〝可変W圧力炊き〟
炊き上げ時、1.25気圧の圧力をかけて粘りと弾力を引き出し、炊き上げ後に1.05気圧まで減圧して、べたつきを抑えたご飯に仕上げる。
〝受け〟側もしっかりスタンバイ
土鍋と接するかまど部には遠赤効果の高い釉薬を施し、土鍋の熱を蓄熱。高火力でご飯の甘味と旨味を引き出す。
おいしく水分調整〝つや艶内ふた〟
親水効果のある加工を施した内ブタ。加熱時には素早い蒸発を促し、保温時にはご飯に水の膜を張って乾燥を防ぎ、しっとり感をキープする。
※写真はイメージ。
炊き上がり評価
●見た目、味とも納得の炊き上がり
米粒の存在感が申し分ない。今回は標準的なモードで炊いたが、おこげがしっかりできていた。土鍋ご飯、おこげ好きにはたまらないはず。
〜プレミアム本土鍋〜
[使用モード]無洗米・標準・火かげん2
[炊飯時間]60分
三重県四日市の萬古焼土鍋に、炭化ケイ素をプラス。熱伝導率が約2.5倍に向上。
〈KOIKE’S REVIEW〉★★★★★
おねばは少くないが、おこげから出る甘味、しっかりと歯をとらえるねばりが◎。
〈SAIJYO’S REVIEW〉★★★★☆
おこげの香りにそそられる。粒にハリがあり、ご飯だけをしっかり楽しめる。
〈HARAGUCHI’S REVIEW〉★★★★☆
土鍋ご飯の魅力を見事に再現している。個人的にはもう一段軟らかめに炊きたい。