【Mistake 03】タコ足配線は火事の元。ご飯がおいしく炊けない可能性も……
すべての電化製品に共通することだが、タコ足配線はご法度。テーブルタップの容量を超えて使用すると発火する危険がある。「炊飯器のコードは、壁のコンセントに直接差すことをおすすめします。延長コードを使う場合は、炊飯器の定格電圧・電流を確認し、それに適合したケーブルを使います」と本多さん。定められた容量の電気が供給されないことで、正しく作動しない可能性もあるのだ。なお、炊飯器のコードはコンセントに差しっぱなしでも問題ないが、「差し込み部分にホコリが溜まったら取り除きましょう」。
【Mistake 04】
ご飯を炊いた後、蒸気ブタも洗わないと内部機能部品が固着することも
炊飯器の内釜、加熱板、蒸気ブタ、しゃもじ、さらにスチーム式などの場合は水タンク・水容器は、面倒でも使う度に洗う必要がある、と本多さん。「蒸気ブタなどは毎回じゃなくてもいいかと思いがちですが、ご飯の糊分が溜まって内部機能部品が固着してしまい、蒸気がスムーズに出なくなり、熱変形や変色を引き起こす原因になることも」。ただし、加熱板や蒸気ブタに装着されているゴムパッキン類を無理に外す必要はない。「外してしまうと、変形したり、破れたり、正しく取り付けられず、蒸気漏れの原因に」。
【Mistake 05】金属製の調理器具で米を研ぐと内釜のコーティングが欠損します
一昔前は内釜でお米を研ぐのはご法度だったが、最近の炊飯器は丈夫なモデルが多くなった。しかし「金属製の調理器具(泡立て器など)を使用しての洗米はNGです。内釜のコーティングが傷つき、はがれ落ちる原因になります」と本多さん。さらに、内釜の中で酢や塩、ふりかけなどをご飯と混ぜる行為も、細かい粒子で傷つける恐れがあるので細心の注意が必要という。当然、内釜を洗う際も、金属製のタワシや研磨粒子入りのスポンジもNG。「ご飯をよそう時も、しゃもじを強く接触させないよう注意してください」。内釜は一見して丈夫そうだが、やさしく扱うべきなのだ。
取材・文/房野麻子