10月26日に発売が決まったルンバ待望の新製品『ルンバe5』。今回、ダイム編集部ではいち早く実機を手に入れ、日々家電の検証テストに明け暮れる編集担当&ライターがその実力をチェックした!
欲しい機能を凝縮!初めての一台にぴったり
テラダ 今回は、ルンバの新製品『ルンバe5』をテストします!
ハラグチ 5万円切りの注目機種ですね。まずは本体を拝見。新色のチャコールは落ち着いた感じですね。裏には、特殊素材のデュアルアクションブラシが付いてます。
テラダ 髪の毛などが絡みにくいルンバの特許技術らしいですね。
ハラグチ 従来は中上位機種のみの搭載でしたが、この価格帯での装備はかなりウレシイ。せっかく掃除してもブラシの髪の毛を取り除くのって憂鬱ですから、これがあると大違いですよね。
テラダ では実際に走らせてみましょう。〝CLEAN〟ボタンをオン!
ハラグチ 相変わらず、力強い動きですね。ロボット掃除機の使い初めの頃は、何かに引っ掛かりやしないか、段差で止まらないか、オロオロしましたが、最新モデルはそんな心配はほぼない。
テラダ 特にルンバはパワフルですよね。本体が丸いから部屋の角や壁際が弱いのでは、と思われがちですが、実は得意。本体がぐるぐる周りながら際のゴミに近づき、「エッジクリーニングブラシ」でしっかりかき出してくれます。一度で取れない時は別の角度から攻めたり、いったん離れて、別のところを掃除してから戻ってきて再チャレンジ。動きがランダムなのは、多彩なセンサーで空間を的確に把握し、賢く掃除するからです。
ハラグチ 省エネにもつながりますよね。新製品は従来同等モデルより30分延長され、3時間充電で最大90分の稼働。満足の数字です。
テラダ あとWi-Fi内蔵で、スマートスピーカーにも対応。時代の流れもしっかりとらえています。
ハラグチ 本体でスケジュールをセットしていた時代に比べ、随分と便利でラクになりましたね。
テラダ 最新のハイエンドモデルは10万円超えが当たり前、それでも納得度は高いですが、ちょっと敷居が高いという方に、『ルンバe5』はホントおすすめ。実際に使ってコスパの高さを実感しました。
ハラグチ ラグの間に入った髪の毛までスッキリ取ってくれ、私のザツな掃除より格段にキレイになります。掃除しなきゃと追い込まれることなく、清潔な空間に身を置けると機嫌よく暮らせそう。
テラダ 家事が減るから、共働きやシニアの家庭は助かりますね。うちの両親にも勧めよう!
アンダー5万円!コスパ最強の新型ルンバ
アイロボット『ルンバe5』
4万9880円(アイロボットストア価格)
ミドルレンジ『800』シリーズの後継機。ハイパワーモーターユニットで強力に吸引することで吸引力は『600』シリーズの約5倍に。赤外線で見えない壁を作り、ルンバ進入禁止エリアを作るバーチャルウォールも1個付属する。
●SPEC
充電時間:約3時間
運転時間:最大約90分
本体サイズ:最大幅35.1×高さ9.2cm
本体重量:約3.9kg
(1)エッジクリーニングブラシ
本体上部に装備されたエッジクリーニングブラシが壁際や角のゴミまでしっかりかき出し、逃さない。このブラシがなかなかの優れもの。
(2)デュアルアクションブラシ
髪の毛などが絡みにくい特殊素材使用のデュアルアクションブラシ。役割の異なる2本のゴム製ブラシがかき出して、吸い込む。見事な連携プレーはルンバならでは。
(3)洗える大容量ダストボックス
着脱からゴミ捨てまでワンタッチのダストボックスが、ユーザーのリクエストに応えて洗えるようなった。
〈TEST1〉吸引力
フローリングもカーペットもパワフルにゴミを吸引
スナックの食べこぼしを想定したテスト。フローリングは1回通っただけで見事に集塵。カーペットではわずかに残ったが、次の走行で一掃。さらに複数回通って、中に入り込んだ髪の毛や微細ゴミまで取り除いた。
[TERADA’S REVIEW]パイオニアだけあって吸引力はお墨つき。カーペットやラグが多い家庭にもおすすめです。
《〝e〟理由》「AeroForce3段階クリーニングシステム」で、ゴミを浮かせてからパワー吸引。キレイにできる秘密はここにあった!
〈TEST2〉走破性
ラグもベッド下もスイスイ。段差の落下も見事に回避
毛足の長い厚さ2㎝のラグも苦にせず、果敢に乗り超えて掃除してくれる一方で、段差のある玄関のたたきなどではぴたりと止まって落下を回避。ベッドカバーが垂れ下がったベッド下にもしっかり入り込んでキレイにしてくれた。
[HARAGUCHI’S REVIEW]キビキビとした動きが気持ちイイ。手が届かないベッド下、その奥まですっかりキレイに。
《〝e〟理由》裏面4か所の段差センサーをはじめとする多彩なセンサーが、自己位置や清掃具合、空間の特徴を把握、間取りを認識して賢く動く。
〈TEST3〉コーナー
回転しながらブラシで隅や角のゴミを奪取
ラウンドフォルムのルンバ、隅や壁際は苦手そうだが、何ら問題ナシ。隅までしっかり届くエッジクリーニングブラシを駆使、さらに角度を変えて何度も回り込むことで、椅子の脚の周りや角のホコリも確実にキレイにしてくれた。
[TERADA’S REVIEW]1回で取れないゴミも複数回にわたり、あれやこれやとしつこく攻めます。まさにプロ技。
《〝e〟理由》その場の状況をルンバが判断、壁際や角などへは、ぐるぐる回りながら近づき、「エッジクリーニングブラシ」でゴミをかき出す。
〈TEST4〉メンテナンス
髪の毛の絡みもなくダストボックスは水洗い可能
ゴミ処理で憂鬱なのが、ブラシに絡まった髪の毛やペットの毛。だがこの特殊形状のゴム製ブラシでほぼ絡まりナシ。しかもワンタッチでゴミ捨てできるダストボックスは水洗いも可能になったので、気持ちよく使えた。容量もたっぷり。
[HARAGUCHI’S REVIEW]ロングヘアの女性やペットのいる家庭、キレイ好きの方には待ってました! の機能です。
《〝e〟理由》ルンバならではのデュアルアクションブラシは毛がほとんど絡まらない画期的な形状! 上位機種採用の同パーツが搭載されたのはスバラシイ。
〈TEST5〉遠隔操作
Wi-Fi内蔵でスマートスピーカーとも連携!
スマホやスマートスピーカーを使っての遠隔操作も簡単・快適。思った以上に便利だった。最新ガジェットといち早く連携できるとはさすがルンバ。アップデートで今後もさらにブラッシュアップした使い方ができそうだ。
[TERADA’S REVIEW]現状、スマートスピーカーにつながるロボットクリーナーはルンバだけ。コレは強い!
《〝e〟理由》Wi-Fi対応でスマートスピーカーも使える。「iRobot HOME」アプリではスケジュール管理や清掃状況の確認の操作も。
編集・テラダ
家電特集を主に担当。ロボットクリーナーの導入は、懐事情により断念していたが、『ルンバe5』の実機をテストした結果……。
家電ライター・ハラグチ
モノ雑誌の編集・ライターを生業にすること20年超。ロボットクリーナーは創成期より取材。掃除は「四角い部屋を丸く掃く」タイプ。
取材・文/原口りう子 撮影/田口陽介
協力/アイロボットジャパン http://www.irobot-jp.com/roomba/ アイロボットサービスセンター 0120・046・669