AppleMusicの契約をやめたら曲が聞けない。そんな時には?
iPhoneで音楽を楽しむなら、やっぱりApple Musicが便利!
Appleが提供している、定額制の音楽配信ストリーミングサービス「Apple Music」。5000万曲(2018年10月初旬現在)を広告なしでストリーミングで聞けて、好きな曲をどれでもダウンロード可能。オフラインの曲再生にも対応し、iTunesライブラリにアクセスできる魅惑のサービスです。
学生ならなんと¥480/月、個人なら¥980/月、ファミリーでも¥1480/月という激安価格です。同様のサービスはAmazon Music、Google Music、LINE MUSICなどがありますが、Apple Musicは、iPhoneの製造販売元のAppleが提供しているので、とてもiOSと親和性が高いのが特徴です。
そんなユカイで楽しく人気のApple Musicですが、サービスを解約すると、加入中に聞けていた曲が聞けなくなります。それは、まあ、アタリマエといっちゃあ当たり前なのですが、なんと、Apple Musicのサービスへ加入する以前に入手した曲のデータも、再生できなかったり、消えていることもあります。
……実は、Apple Musicの設定には、注意しなければいけないことがあるのです。
Apple Musicに加入した場合に注意したいこと!
Apple Musicに加入すると、「iCloudミュージックライブラリ」が設定できるようになります。「iCloudミュージックライブラリ」とは、Apple Musicを利用可能な、iPhone、iPadなどのデバイス間で、ミュージックライブラリが、iCloud経由で同期可能になるという機能です。
複数のiPhoneやiPadを持っていている人にとっては、とても便利でこの上ないサービスなのですが、この機能をオンにすると……。
Apple Musicで曲をダウンロードした場合、DRM(デジタル著作権管理)つきのデータがダウンロードされることとなりますが、今までに自分の所有している音楽データのライブラリをiCloudにアップロードしていて、それをさらにiPhoneに保存しようとした場合、その曲がApple Musicでも提供されている曲であれば、なんとそのデータはDRMつきにチェンジしてしまうのです。そうなると、Apple Musicを解約した場合、今までは他の音楽再生アプリや、他のApple IDで聞けていた曲をいきなり聞けなくなる、そんなことがあるわけです。
また、Apple Musicの曲をオフライン再生をさせようとした際に、既にiPhoneの方に曲が入っている場合は、「ミュージックを残す」もしくは「削除して置き換える」のどちらかの選択を促すメッセージが表示されます。「ミュージックを残す」もしくは「結合」を選択した場合、iPhoneにある曲が、 iCloud ミュージックライブラリに追加されます。
「削除して置き換える」もしくは「置き換え」を選択した場合は、iPhoneにある曲が、iCloud ミュージックライブラリにあるコンテンツで置き換えられます。そして、場合によっては、iPhone内の音楽データが全部消える場合があります。
これは困った!
スマートフォンの操作に慣れていない人にとっては、これらの仕様は、いさかか困りもので
す。したがって、以下の方法で自己防衛をしましょう。
1.楽曲をクラウド管理する場合でも、PC内のiTunesの曲のデータは消さない。iPhoneで消えた音楽データは、再度iTunesで再転送する。
2.iTunesでダウンロード実績がある曲は、再ダウンロードする。
3.「ミュージックを残す」もしくは「削除して置き換える」のメッセージが出た場合は、「ミュージックを残す」の方を選択する。
4. iTunes Matchを利用する。iTunesのストアのメニューを一番下までスクロールして、「itunes Match」をクリックします。年額料金3980円かかりますが、加入すると、自分で集めた曲をすべて、どの端末からでも聞くことができます。Apple Musicと異なり、うっかり曲にDRMがついてしまう心配はありません。
Appleの音楽サービスは、残念ながらいまだに複雑な部分もあります。Appleのサイトも、結構、新旧の情報が入り乱れていて、とても悩ましいです。
取材・文/FURU
デジタル系ガジェットに散財する、サラリーマン兼漫画描き兼ライター。電脳ネタがテーマの漫画を得意とする→http://www.furuyan.com