A:クラッチ不要でガシャコンとギアを変えられます
夜通し原稿を書いている時、朝の到来を気付かせてくれるのは、新聞配達のカブが放つブイ〜ン、ガシャコン、ブイ〜ン、ガシャコンというギアチェンジのサウンド。これがなければニッポンの朝は始まりません。
皆さんが街でよく見かけるカブには、ひとつの特徴があります。それは、左手のクラッチレバーがないこと。でも、新聞配達のお兄さんを始め、カブユーザーの方々はガシャコンガシャコンと軽快にギアを変えています。
そして、クラッチ操作なしでのギアチェンジを可能にしているのが、自動遠心クラッチです。
クラッチはとても複雑なメカニズムですが、簡単に言えば、エンジンの動力をリヤタイヤに伝える(=クラッチをつなぐ)、伝えない(=クラッチを切る)、というスイッチのような役割を果たしています。実際はオン・オフだけではなく半クラッチという曖昧な状態もありますが、まぁ簡単にスイッチのようなものだとご理解ください。