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海外のコレクターに大人気!アルミ缶も切れるシンプルな折り畳みナイフ「肥後守」の魅力とは?

2018.10.07

肥後守を研ぐ

そんな肥後守であるが、購入当初は本来の切れ味はまだ付与されていない。

だから、一番最初にやることは刃を研ぐことだ。これは前回、オピネルの記事を書いたときもやっている。だがこの時は100円ショップで買った#120と#240の粗い砥石だった。そこで今回は#3000と#8000の両面式砥石を使ってみる。

実はこの砥石でたまにオピネルも研いでいるのだが、それに比べると肥後守は固い感じがする。カーボンブレードのオピネルよりも若干研ぎづらいと、筆者は感じた。

まずは#3000の面でガッツリ研いだら、#8000の面でサッと仕上げ。もっとも、今回も時間はあまりかけていない。作業時間はせいぜい15分程度といったところか。本気でやれば剃刀のような切れ味をつけることも可能だが、そこまで時間をかける必要もないだろう。

試し切りにはアルミ缶を使う。前回のオピネルはカルパスとあたりめを切ったが、肥後守の場合は食品を切るにはいささか不向きである。というのも、箱出しの時点で既に錆防止の油がブレードに塗られているのだ。だから、肥後守をペティーナイフの代わりとして使うのは筆者はお勧めしない。その油を完全に落として料理に使っている人も、いるにはいるのだが――。

アルミ缶にブレードを突き通し、そのまま下へ力を入れる。肥後守のブレードはオピネルのそれよりもだいぶ厚いから、そこに安定感というものが備わっている。切れ味自体も悪くなく、刃は難なく進んでいく。

次に、折り畳んだ新聞紙を切ってみる。朝刊を二つ折りにしたら相応の厚さになるのだが、それにも構わず肥後守の刃は新聞紙を切り裂いた。

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