QRコード決済とひと口に言っても、サービス内容は実に様々。まずは自分にとって使いやすそうなサービスから利用してみよう。
今後ますます乱立するQRコード決済サービス
最初はITベンチャー系を中心にスタートしたQRコード決済サービス。今では大手企業や銀行も参入し、多くのサービスが展開されている。しかも今後も続々と新しいサービスが始まる予定だ。
乱立状態になりつつあるQRコード決済だが、実は経済産業省によって7月に「キャッシュレス推進協議会」が立ち上げられ、規格統一に動き出している。参加企業は携帯キャリア3社やメガバンク、イオン、ヤフー、楽天など約150社。規格統一の方向性を18年度内にまとめる予定だが、上記のサービス一覧表を見てもわかるとおり、これらを統一するのは並大抵のことではない。各サービスはユーザーと加盟店の獲得に躍起になって、お得なキャンペーンを多数展開している。
現状では私たちユーザーは様々なサービスを場所やお店によって使い分けることが求められる。ちょっと面倒だが、各社がお得なキャンペーンを展開しているので、逆にそれをうまく利用しつつ、自分に最適なサービスを吟味したい。
大手IT系
LINE Pay
[運営]LINE
[利用者数]3000万人(2017年5月時点)
[支払い方法]先払い
1円単位で上限100万円(本人確認後)までチャージ可能。チャージ方法は銀行口座(64行)、セブン銀行ATM、LINE Pay カード レジチャージ、QRコード/バーコードチャージ、コンビニほか
[支払い限度額]1回10万円/100万円
[ポイント制度]LINEポイント
[利用できる店舗数]9万4000か所(2018年7月時点)
[コンビニ]ローソン(バーコード)
[ファストフード・グルメ]白木屋、魚民、笑笑、千年の宴ほか
[百貨店・ショッピングモール]阪急阪神百貨店、アクアシティお台場、千歳アウトレットモール・レラほか
[その他]LOFT、ビッグエコー、ジャンボカラオケ広場、ラコステ、ゲオ、サンドラッグほか
[特徴]支払い限度額は本人確認前は10万円、後だと100万円。2018年秋以降、QUICPayと提携し、非接触型決済にも対応。残高は銀行口座やセブン銀行ATM利用で出金、現金化可能。
[コード支払い]○ [読み取り支払い]○ [個人間支払い]送金、送金依頼、割り勘
[総評]国内7600万月間アクティブユーザーがいる『LINE』アプリ内から利用でき、始めやすい。