ディスプレイとマイクを左右に分け、音量もアップ
ディスプレイ以外の機能面でまず取り上げておきたいのが、マイクとスピーカーだ。Apple WatchはSeries 3からeSIMに対応し、単体でも電話ができるようになったほか、Siriも利用できるため、マイクやスピーカーはスマートウォッチながら、重要なパーツといえる。Series 3までのApple Watchは、両方が左側面にまとめられていたが、Series 4ではスピーカーが左に、マイクが右にと分かれる形になった。
それに伴い、音量もアップしている。実際にApple Watchで電話するシーンは限られているかもしれないが、この恩恵はSiriを使ったときにも感じることができる。音声による返事が聞き取りやすくなっており、人ごみの中でもきちんと聞き取ることができそうだ。もっとも、電話と同様、人ごみの中でSiriを使って情報を調べるかという問題はあるが……。
ただ、WatchOS 5では、手首を上げ、画面が点灯したらそのまま話しかけるだけでSiriを呼び出せるようになっており、利用機会が増えることが予想される。音量が上がったことも相まって、利便性が高まっているのは事実だ。残念ながら音声だけで結果を返してくれないケースもあるため一概にはいえないが、今までのApple Watch以上にSiriを活用したくなってくる。
WatchOS 5で、デジタルクラウンを長押しする必要なくSiriに話しかけられるようになった
右側面には、マイク以外に時計の竜頭を模したデジタルクラウンが搭載されているが、これも厚みが減った。Series 3までのApple Watchは、手首を反らすように曲げると間違ってデジタルクラウンを押してしまうことがあったが、Series 4ではこうした誤操作はほとんど起こっていない。デジタルクラウンと同時に、サイドキーも小さくなり、フラットに近くなっているため、デジタルクラウンとの同時押しで作動するスクリーンショットが間違って取られることも減っている。
ちなみに、デジタルクラウンは回したときにハプティックエンジンでフィードバックが返ってくるようになっており、この操作感も心地がいい。形状だけでなく、操作したときの感覚まで、機械式の時計の竜頭に近づけたということだろう。実際にデジタルクラウンを回して操作する場面はあまりないかもしれないが、触りごこちがいいため、画面をスクロールさせるときには、あえてこちらを使ってみたくなる。
デジタルクラウンを回転させた際に、振動でフィードバックが返ってくるように