クラウドファンディングであっという間に会員数200人越え
もともと、猥談バー会員になる手段は、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」の「猥談バー」開店資金募集ページから支援する方法のみとなっていた。10月末まで実施されているこのクラウドファンディング・プロジェクトでは、佐伯さん本人がプロジェクト実行者となって、店舗の造作などオープンに必要となる費用を集めている。
支援を兼ね、所定のお金を支援することで、初年度の会員権を獲得できる…はずであったが、9月初旬の時点で200人以上もの支援者(=将来の会員)が集まってしまい、やむなく受付をストップしている。「ポインティ1日貸し切りできちゃう権」や「1日体験!猥談バーテンダーをやる権」など他種のリターンは続行しているが、クラウドファンディングを通じて会員になるには、2号店のオープンを待つことになりそうだ(将来的に10店舗を展開するのが夢とのこと)。
佐伯さんは、「一人ひとり、個別の体験の積み重ねである人生の物語は、面白いものです。中でも、恋や性にまつわる猥談は、普段はあまり聞けない人生の希少部位」であり、エンターテインメントだと語る。現在、猥談バーに行くには、会員に招待されるしか方法はないようだ。猥談好きだけに広がっていく、不思議なバー。いつか、この記事を読んでいる読者も「猥談興味ある?」と招待される日がくるかもしれない。
佐伯ポインティさん プロフィール
エロデューサー。1993年、東京生まれ。早稲田大学文化構想学部を卒業後、クリエイターのエージェント会社コルクに漫画編集者として入社。2017年に独立し、男女楽しめるエロスのあるコンテンツをつくる「エロデューサー」として活動を始める。ポジティブに猥談を楽しむ人が集まる「猥談バー」というイベントをしたり、様々な性癖・性体験の人をインタビューし「猥談タウン回覧板」というメルマガを配信したり、エロい仕事ばかりしている。ツイッター:https://mobile.twitter.com/boogie_go
文/鈴木拓也(フリーライター兼ボードゲーム制作者)